Naher Osten - Naher Westen ハインフェルド城日記 週記


2010/09/16 (Thu) - 09/20 (Mon)
いよいよこの日記も最終回。グループ展も会期の後半、グラーツのアートスペースで会った(その後、このプログラムのプレス関係をやってくれているらしい)サンドラの紹介で地元の作家のマルクスが来る。彼の作品をサンドラがすごい薦めてくれていて、ネットで見てみたところ大分活躍している人らしく、作品もかなり面白い。でもなんでか緊張してしまい、いい感じに話ができなくて凹む。それはそれで、今回は展示の評判がよいということなのか、帰国後にグラーツの2つのオルタナティブスペースで展示することが決まったりでこれは今回のちょっとした収穫。ひとつは元床屋で売春宿だったとかいう、かなり怪しげなところだけれど、まあこれはこれでアリっしょ。このあともこういうのが続くといいのだけれど。金曜、リサの提案でトウィンニティというドイツ発のヴァーチャルコミュニティの、ベルリンに実際ある美術館で今回の展示の一部を見せたりする。仮想現実での展示というのも今回初だけどなんかねえといった感じ。まあ楽しいけど。夜は城の代表のアナベラの招待で、ゲルハルト夫妻、トニ、作家3人で最後のパーティー、自分とリサが泊まっているランプレヒトさんがやっているレストランで食事。牛タンがあるということで、試してみるとけっこうリアルな塊で出てきてはじめ戸惑う。でも皿に添えてある最初チーズかと思ったホースラディッシュと一緒に食べるとイイ感じになった。ワインでべろべろになりつつ、ランプレヒトさんにボトルワインとガラスの皿みたいなお土産をもらう。泣きそうになる。土曜、城のあるライタースドーフで、スタジオが閉まった後にゲルハルトと作家、時にはトニも交えてよく呑みに行っていたアイスクリームショップのとなりでフェスティバルがあるというので皆で行くと、物産展みたいな感じ、村長や州のえらい人のよくわからない話が延々続いて少々ウンザリだが、このプログラムのスポンサーだから我慢。その後、展示も最終日ということで急いで撤去、パッキング。トニとゲルハルトに皆でプレゼントを贈呈。いやはやここに書ききれないがいろいろホントにお世話になった。夜遅くまで自分ひとりだけパッキングに手間取ってしまい申し訳ないが翌朝5時半起きで城に集合。ここでゲルハルト、クラウディア、サンドラ、アナベラ、トニとお別れの挨拶。マジで泣きそうになる。作家3人でタクシーでウィーン国際空港、ここでラエッドとリサともお別れ。いろいろあった、またどこかで会えるといいな。そして帰国。家に帰ると猫の藤子は押入れで半目であんた誰顔で迎えてくれた。あと体重が4キロ増えていたり。完全ビールっ腹が原因だ。日記に全然書ききれていないが超濃密な2ヶ月。ありがとうただいま。


2010/09/09 (Thu) - 09/15 (Wed)
さてさてついに今回の滞在のメインイベントのグループ展が始まった。グループ展といっても一人一部屋で自分は100平米くらいの結構な広さの部屋を一人でやるわけで、3人のそれぞれが個展といった感じ。自分としては最善を尽くしたつもりだがどうだろう。金曜夜はオープニング。ゲルハルト曰く、思ったより人が来なかったけど、超田舎というロケーションを考えると十分だろうと思ふ。反応はまずまずいい感じ。トニが城の一角の彼の秘密の部屋に作家3人を案内、祝杯を挙げる。重低音の効いたラウドなスピーカーで、ちょっとした踊れるバーな趣き。20秒くらい皆で踊る。ところでこの展示のためにスタジオを空けなければならないことになった。またかよ!正確には展示のためというかオープニングのビュッフェのためで、かなり納得いかないけれど一番奥の物置部屋として使っていた部屋が新しい部屋になる。なにこのちょっと悲しい扱い。翌朝、トニが城の牧場で豚とか牛とかにえさをやるというのでみんなで見に行く。子豚KAWAI杉。でも数ヵ月後には食卓の上なわけだ。そのほかいろいろあった。夜、宿で一人散髪途中にバリカンが壊れて凄まじい髪形のまま朝を迎え、翌日ラエッドのバリカンで散髪してもらったり、作家3人電車でグラーツに行って帰りの電車に携帯を落としたり。翌朝ラエッドが電話してくれたら終点の駅の落し物センター(?)に無事届いていたみたいでとりあえず一安心。まだ取りにいってないけど。しかし最近落し物が多すぎる。日本を離れる直前にも財布落としたばっかだ。なにやってるんだか。あとグラーツであったことといえば、インド人に日本語でそれも結構流暢な日本語で話しかけられて、かなりびっくりした。オーストリアでインド人に日本語で話しかけられる、て何これわけわからん。月火曜と泊りがけでゲルハルトの車でラエッドと3人でウィーンに行く。リサはやることがあるとかで城で留守番。初日以来のウィーン。ミュージアムクウォーター(MQ)とかベルヴェデーレ宮殿とかにいく。MQはいろいろ美術館とかが集まった複合施設で、展示もなかなかいい感じでイイ。かなりうらやましい環境だ。あと、ウィーン交響楽団のリハーサルを特別見させてもらったり、夜は3人ワインバーで贅沢な夜を過ごす。ウィーンいいなあ。町並みも優雅な感じでザ・ヨーロッパ、て感じだ。またこの街にもどってきたい。さてさてこの滞在もあと数日だ。とはいえ、いろいろまだやることがあったりする。大きな峠は越せたけど。


2010/09/02 (Thu) - 09/08 (Wed)
展示の準備で案の定日記を書く時間も無かったので何日か遅れての更新です。てか準備以外のことは特に出来事がありませんでしリットル。作品用のスチルとビデオの撮影。今週もまた天気が悪い中、城の外周をぐるりとスニーカーぐちょぐちょになりながらなんとかかんとか。今回の展示で初めての試みと言えば、写真を作品としてやろうということで、まあ高校・大学時代は割と写真をやっていたなあというのからしてみたら十数年ぶりということになる。今回はデジカメで撮ったやつをフェルトバハのプリントショップで印刷してもらうわけで、写真作品を出力屋に出すのもなんだかんだで初めてだったりで画素数の足りないやつを引き伸ばしたりしたのでどうなるのか心配。土曜はまた結婚式があって今回はハト放流。いろいろバリエーションがあるもんだ。週明けて怒涛の一週間。ぼろ靴を見かねてか、トニが靴をプレゼントしてくれた。トニが履いてるみたいなヘヴィデュウティな一品。泣かしてくれる。ほんとトニはいい奴だ。なんかお返ししないとな。早速、鍬とスコップ持って文字通りのフィールドワークに勤しむ。雨で地面ぐちょぐちょだったけどものともしない。あと地元のテレビ局の取材があったりで明日というか今日(金曜)がオープニングだけど取材の時間までにある程度かたちにしていないと駄目なわけで、それで今週は大変だった。まあなんとか形になったのでようやく日記が書けれる状態になった、でもまだやることがちょこちょこあってもうへとへとなので今日はお開き。だったけどものともしない。あと地元のテレビ局の取材があったりで明日というか今日(金曜)がオープニングだけど取材の時間までにある程度かたちにしていないと駄目なわけで、それで大変だった。まあなんとか形になったのでようやく日記が書けれる状態になった、でもまだやることがちょこちょこあってもうへとへとなので今日はお開き。


2010/08/26 (Thu) - 09/01 (Wed)
9月になりました。というかここ最近天気もいまいちでめちゃ寒い。近くの山で初雪が降ったそうな。8月の終わりの雪だからかなりの異常気象らしい。金曜あたりに近くの村のフリーマーケットにゲルハルト、ラエッド、リサの4人で行く。以前に行ったフリマはアンティーク系メインで自分としては今必要なものが見つからなかったが、今回は身の回りのものいろいろ集合でまずまずの収穫。先週末届いたテレビが予想より大きかったので、もし替わりのが見つかればなあと思っていたところ、手ごろな感じのを発見、安く買えた。そのほか衝動買いでちょこちょこと買う。土曜か日曜には城の中でまた結婚式をやっていて、今回はひまわりととうもろこしは無かったがでかい野菜が飾られていた。雪が降るくらいの寒い日が2、3日続くなか昼食のあとゲルハルトが城のまだ見ぬ部屋を案内してくれた。普段は鍵がかけられていて、一般には公開していないけれどちょっとした博物館で、この城の歴史を垣間見る。それでもまだ行ったことの無い部屋があるので秘密がほかにもいろいろあるのかも。こういうのはWAKUWAKUするね。今週は天気が悪かったけど展示も差し迫ってきたわけで無理くり撮影したり比較的いろいろやったりプランもようやく固まってきた気がするけど、相変わらずこれでイケるのかでうじうじ悩む。酒呑んで夜考えがまとまったようで朝見返してみてげんなりするのがここ最近の日課だ。そういや今週はラエッドのパソコンがセキュリティセンターとかいう超うざいウィルスでえらいことになって3日くらい尽力いたしましたっけ。我ながらよくがんばったと思うよ。あと最近寒さのせいかマイ原動機付自転車の調子が変だ。夜、山道を宿まで帰る途中で止まりそうになったり、実際昨日はエンジンがかからなくなって、リサに車で迎えに来てもらうことになったりで、これは困る。さてさて今週はこのへんで。来週はおそらく大変なことになってるだろうけど。まあそれでも酒は毎日呑みますよ。


2010/08/19 (Thu) - 08/25 (Wed)
さてさて早くもこの滞在の折り返し地点を過ぎ、展示が2週間後とかでかなりやばいので呑気に日記書いてる場合ではないが今週あったことをなんとなく思い出してみます。多分土曜日だったか、スプレーのりが近くの店で買えるかどうかが急に気になって昼過ぎ出かける。普通に文具屋にあったのを確認して、そのほか近くの店を物色。フェルトバハの駅前通りでおもちゃ屋と別のホームセンターも発見。まあなんかの時に使えるかもと城に戻ると誰もいない。携帯(普段の連絡用の支給品)見てみると5回も着信を逃していた。そういや皆で近くの村の鍛冶屋的なところに行くとか言ってたなーと一人置いてけぼりを喰らい、腹減ったので前にウィーンで買ってもらっていたうどんを茹でる。久々に和食なものを食って感激。月曜、ゲルハルトの車でグラーツに皆で買出し、といっても行き先はばらばらなので自分はお目当ての99セントショップ近くで降ろしてもらう。用事が終わったら適当なところに迎えに来てくれるということで閉店時間まで1時間半くらい粘ったが買うものを選びきれず、不本意な結果でがっくり。その後今回で3回目だから土地勘無い中あても無くぶらついてへとへとになるわ、携帯の電池無くなるわで泣きそうになる。まあなんとか落ち合えて無事帰れた。火曜夜は以前も登場した写真のおっちゃん、ハーネスさんの呼びかけで、近隣の村の人たち2〜30人を集めて丘を越えたりハイキングなイベント。満月の夜の恒例行事だそうだ。彼の家も見学。美術館なくらいな絵画彫刻のコレクションと彼の写真の仕事を含めたすごい数の本。毎度のことながら人も集まるわけでかなり影響力がある人で偉い人なのかもしれない。その後、スタート地点に戻ってパーティ。ここでカーリングとボーリングの中間みたいなスポーツ大会が開かれたり(結構楽しい)、ギターみたいな形だけど弦はピアノみたいなキーで押さえて、ハンドルぐるぐる回すと風の力で音が鳴るような感じの見たこと無い楽器で大合唱。この楽器がまた倍音でα波出る感じでいい。まあその他いろいろあった。今回あまり酒呑んでどうこうの話をあまりしていないが、ここまで一日たりとも酒を切らした日は無い(キリッ)。でも前後不覚なまで深酔いしたりしてないし、我ながら成長したもんだ。あとebayで落札したテレビモニタがやっと届いた。見たこと無い入力端子だったり白黒にしか映らなかったり左隅の画面表示が消えないしかなりあせる。でも一日かけて何とかすべてを解決。ちょっと気が楽になったがまだまだやばい問題山積。


2010/08/12 (Thu) - 08/18 (Wed)
4週目。金曜夜はスタジオとなりの展示スペースも模様替えで地元シュタイアーマルク州のアーティスト20人強によるグループ展のオープニング。どんな感じか前から気にはなってたが、ゲルハルトがペインターというのもあって、平面作品がほとんどで、自分としてはあまりピンと来るのが無かったというのが本音。しかし出品作家が多いので結構な人が来る。自分のスタジオは展示スペースとドアを挟んだ隣なので、大概の人が通路として通る。反対側のドアはラエッドのスタジオで、これもまたドアが開け放しなので、スタジオでのプライバシーというかそういう感じは無くて、すべてオープンな感じなのだけど、通路として通る人にいちいち挨拶するのもなんだかなあ。まあそれは良しとして気になったのは、ここでもひまわりとトウモロコシが階段とか廊下に飾ってあって、これはこの地方独特のおめでたい席での必需品ぽい。興味深い。今週に限らずだけど、スタジオの使える時間がかなりファジーな感じだ。ある日は夜10時までいて良かったり、ある日は5時過ぎでトニーが来て、今日は終わりみたいなことを言われる。すべてはトニーの気分次第さじ加減といったところでこれもちと困る。日曜は5時に城から閉め出され、その日はみんな連れない感じでその場で解散とかになって、夜は長いしどうすっぺか。原チャで街に繰り出すのみ。しかし日曜なのでフェルトバハはカフェ以外の店は全部休みで途方にくれ、一人でカフェに行く感じでもなく、というか勇気も無く、腹減って無いもんと自分に言い聞かせつつ、とぼとぼその日のビールを買出しに近くのガソリンスタンド(24時間ではないが、唯一日曜日もやっていてちょっとしたものは買える)を何軒かハシゴして品定めしていると下宿に帰って退屈していたラエッドが合流。2人だと気兼ねなくカフェにいけましたとさ。それにしてもそれほど暑いわけでもないのにアイスクリームをプッシュしている店が多い。ビール呑みながらアイスクリームという組み合わせがここではアリなようだ。試してみたがこれはイケてないだろ。毎日寒いくらいで暑くは無いが、自分の下宿先は網戸なしの窓で、すぐそばが藪☆YABU。見晴らし悪いし毎晩蚊に悩まされていた。偶然通りかかった小さい店に蚊取りマットがあったので即ゲット。これで安眠。作品の材料探しもかねて作家3人で隣町のフリーマーケットに行くがめぼしいもの見つからず。制作に関しては一応やることはやっているのだけど如何せん先が見えないのであまり進展無し。まあいつものことだ。なんとかなる。けどこれがなんともならない理由なのかも。やばいな日記をまとめて書くとかなり意味不明だ。


2010/08/05 (Thu) - 08/11 (Wed)
あっという間に1週間。今日で20日目とかになるのか。早い。しかし一週間分の日記をまとめて書こうとすると、結構忘れてたりであまり良くないのかも。さて、これまでを思い返すと毎週木曜の夜は恒例で城開放の日、ということのようだ。中庭にテーブルを並べて、地元の人がいっぱい集う。バンドの人も週替わりで来て、今週はファンクなバンドが登場。クラシックの都なオーストリアでゴリゴリファンクな人たちを聴くとは思いもよらなかった。しかし周りはしらーとしていて温度差が激しい。これまで台湾、韓国と変な踊りで物議をかもしてきた自分としては、うずうずしちゃうところだが、あまりにも雰囲気が雰囲気なのでとりあえず傍観。週末には自分のスタジオの隣の、ギャラリースペースとして展示中の部屋で地元の人の結婚式パーティがあって、へーこんなのもやるんだねと思ったら、急遽もう一部屋必要てことで、すまないけど一日だけスタジオ空けて、ラエッドのスタジオに移動してとか言われて、マジかいな。まあ仕方なし。彼にも申し訳ないけど一日だけシェア。雨の中カジュアルだったり民族衣装だったりてんでばらばらな参加者の格好で、中庭で愉快な音楽とともに結婚式が行われ、地面にとうもろこしをぶっ刺したり、ひまわりでなんかやってるなと思ったら、リサ曰く、2人のイニシャルぽい。なかなか興味深い。月曜夜にはプレス関係でよく写真を撮りに来ているおっちゃんの展示のギャラリートークがあるということで作家とゲルハルトの4人で車で15分ほどの隣の村に行くと、こんな田舎の展示にこんな人が来るのかというくらい大盛況な上、おっちゃんの話で皆大爆笑。そのあともよくわからんけど大盛り上がり。さて、制作のほうはというと、この1週間は先週の散髪ビデオの編集やったり、トニ(城のいろいろ設備とかハード面のマッチョで頼れるスタッフ、言葉が通じないが超いい奴)がガラクタいっぱいの部屋に好きなように使っていいよって身振りで案内してくれてちょっとテンション上がる、が、結構さびさびの渋めの素材だらけでどうすっかな、ということでほとんど進まず。しかしそうこうしているうちに、滞在作家3人による展示までもう1ヶ月を切っている。しゃべー。


2010/07/29 (Thu) - 08/04 (Wed)
実に健康的な生活。毎朝7時半に起床。リサと朝食を食べ、9時に原チャで城まで。スタジオで各々の仕事をしつつ、滞在作家3人あるいはゲルハルトを含めた4人で遅めの昼食をはさんで、夜7時過ぎにはスタジオを出る。夜は長いというんで皆で軽めの夕食をすることがしばしばで、ほかの人はあまりお酒を呑まないけど自分は一人でも毎日呑んでます。オーストリア・ビールうまいうまい。ワインも。今までのレジデンスのように昼夜が逆転する生活をここまでしないでやって来れている自分にグッジョブ。さてさて先週末にはキッチントークとかいうイベントがあった。滞在作家とホスト(ゲルハルト)が各々4カ国の代表的な料理を作ってゲストも呼んで皆で食すというイベント。この模様はネットでライブ配信していたようだ。自分は味噌汁を作ってまずまずの評判。材料はゲルハルトの奥さんのクラウディアがウィーンに一軒しかない日本の食材屋で買ってきてくれた。いろいろ良くして貰えて有難い。今回は滞在期間が短い上、スタジオが使える時間が短い、しかも相変わらずのノープラン。なので作品制作するのも焦る。とりあえずラエッドが散髪したいというので、そういえば自分もそろそろ切り時かな、ということで、城の中庭でお互いの散髪をした。これをビデオで撮ったのであわよくば作品にしたいところだ。昨日は車で1時間ほどのグラーツ(オーストリアでウィーンに次いで2番目に大きい街)に行き、よくわからんけどインタビューがあったり、そのあとSCHAUMBADというアーティストランのスペースにいったり。やはり都会はいいなー。多分自分にはそっちのほうが合っている様な気がします。それにひきかえフェルトバハは駅の近くにはなんやかんやあるが、とにかく田舎で飲食以外の店は遅くても7時に閉まる。日曜は完全に休み。あと、思ったより寒い。陽が当たるあたりでは半袖だが日陰だとかだと長袖が欲しい。ましてや森の中を原付で帰るときは凍えそうになる。これがヨーロッパてやつなのか、油断した。あとラエッドはヨルダン出身で、リサの旦那さんはシリア出身というのもあってか、話題が中近東のことがしばしばで、完璧に話しについていけなかったりで、非常に困ったもんだ。


2010/07/22 (Thu) - 07/28 (Wed)
さてさて、やってきました呑んだくれ日記。今回はネットにつながる時間に制約があるのでいろいろと1週間分をダイジェストでお送りします。成田から12時間弱かけてウィーン国際空港に到着。初のヨーロッパ。やべ外人ばっかだけどここでは自分が最も外人なわけです。今回のレジデンスプログラム「naher osten - naher westen」のディレクターのゲルハルトが車で迎えに来てくれて、ほかの滞在作家のリサ(フロム・ドイツ)、ラエッド(フロム・ヨルダン)のあわせて4人でハインフェルド城へ。ウィーンから2時間位のかなり田舎。城の中庭にテーブル並べておそらく周りは皆地元の人たちで大盛況、なところで、スタッフやホスト・ファミリーの紹介。今回は泊まるところがスタジオと別で、車で10分くらいの地元の人の家にホームステイするかたちになる。僕はリサとランプレヒトさんというおばあちゃんの家に泊めてもらうわけでどうなることやらウルルン滞在記かとか思ったけど、民宿のようなかんじで、ちゃんと自分の部屋が別々にあってそこにトイレとシャワーがある。ただネットが無いのだけが難点。朝食をここでとって、用意してもらった原チャで城まで出勤。車線は日本と逆なのでおっかなびっくりだけどこのためにちゃんと国際免許も取りましたYO。スタジオは城の一角の7×12mくらいの部屋で自分としては十分な広さ。しかし9時から19時までしか使えないのがかなりキツイ。ネットもその間だけ。城といっても小さい規模でかなりぼろぼろ。どうやらアーティストでもあるゲルハルトが自分のプロジェクトの一環として、これまであまり管理も行き届いていなかった城を有効活用という、今流行のやつです。城の中にはでかい2匹の犬が放し飼いになっていて襲われそうになったり、教会みたいなのもあったり。さて、ここで悲しいおしらせ。ほかの2人のアーティスト、ほとんどお酒を呑みません。

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