台北國際藝術村(TAV)日記


2007/04/02 (Mon)
帰国の日。朝6時に起きて雨の中バス停に向かう。見送りは誰もいない。でもそのほうが別れの辛さが軽くなるような気もする。しかし前まであった筈のところにバス停の看板が無い。もしや廃止? 雨の中大荷物抱えていつ来るか分からない、むしろ来なさそうなバスを待つのは無謀とも言える。あっさりタクシーで空港に行く。あっという間に成田。京成線が信号の故障とかで電車に乗っている時間のほうが長く感じられたくらいだ。東京は春。新鮮な気分で、ただ単純に桜が綺麗。日本てところはなかなかよいところに違いない。ちょっとした浦島太郎な気分。しかし家に帰ると現実が待っていた。薄暗い穴倉のようなクソッタレ部屋。ほんとに贅沢な時間だったのだなあと改めて実感。出会った人々、出来事全てに感謝。素敵に違った人間になれているかどうかは今のところそうは思えない。でももっと後になって振り返ってみてはじめて分かることだろうし。といったわけで、台北で楽しく呑みました、なこの駄目駄目日記も本日で終わりです。ありがとうただいま。

2007/04/01 (Sun)
四月だ。朝7時ごろ気が付いたらパソコンに向かったままで寝ていた。二度寝して起きると二日酔い。次の日も酒が残るのも歳か? 睡眠が浅かったのもあるかも。今日も暑い。フラフラとこの前行ってお気に入りに追加の國父史蹟紀念館の公園に行って冷たいお茶を飲みながらボーっとする(今回は酔い醒まし)。部屋に帰ってフラフラのままウィリアムがくれた画材などを地下室に持って行ったり、荷物をカバンに無理矢理詰め込んでいると、アシュリーが来る。今日はずいぶん体調が良くなったそうで、とりあえずは安心する(今日は自分が調子悪いが)。アシュリー、働きすぎだよ、気を付けてね。これから数日間旅行に出かけるという(イイナー)奥村くんも来てお別れのあいさつ。酒が呑みたい寂しいおじいちゃんに付き合ってもらったりをはじめ、ほんといろいろとありがとうございました。また日本で会ったときには無視しないでね、なんちて。夜、最後の晩餐はアシュリーと王さんの3人で香港式の飲茶に行く。いろいろ腹いっぱい食いながらビール、今日は流石に控えめ。旨い。が、これで最後かと思うとやはり寂しい。王さんにまたおごって貰えて申し訳なくも有り難い。そのほかにもいろいろとこの二人には特に感謝です。いやはや、3ヶ月早すぎ。TAVでこの日記を書くのも今日で最後。明日の今ごろはもうとっくに日本だ。

2007/03/31 (Sat)
昼過ぎから、新しい滞在作家のアメリカから来たドミニクと奥村くんとそのほかボランティアのひと何人かでいろいろと行く。学生が運営してるのかよくわからないが、枕だらけのアート・スペースなどに案内してもらう。そのあとちょっと高いギリシャ料理レストランで昼間からビール。今日に限らずエリックはいろいろスケジュール立てて案内してくれて親切にしてもらった。ナイスなやつ。TAVに帰ってドイツの詩人のペーターたちの詩の朗読会。言っていることはイマイチよく分からんが、まあいい。そのまま1階のテラスで、奥村くんと自分のお別れ会。ついにお別れ会をしてもらう立場になってしまったわけだ。せつない、しかしみんなで楽しく呑む。ヤオファをはじめシンディやアギーともここでお別れ。ちょっと泣きそうになる、けど男の子だから我慢。て、あれ? アシュリーがいないよ。なんか病気で休んでいるそうだ。大丈夫かなと心配。だんだんと数が減って滞在作家だけになる。奥村くん曰くペーターとドミニクが喧嘩しそうとか言うのでまた心配になる。詩人のひとはなにかと言葉がたつ。でもとりあえずはことなきを得る。そのあとも奥村くんと二人で朝方5時半ごろまで呑む。今日はまさに呑みまくりの日。ああ、でもそんな贅沢な日々ももう明日で終わりなのだ・・・

2007/03/30 (Fri)
暑い暑い。半袖でも暑い。日本に送る荷物を段ボールに詰めて郵便局に持っていく。予想以上に郵便代が高くてビックリ。京鼎樓で肉まんをテイクアウト。旨い。特に皮の部分がふっくらもちもちで感激、すかさずビール。気が付くと四平街のあたり。牛肉麺をもう一回食べたかったが肉まん食べたばっかなので無理。思い立って袖珍博物館に行く、ミニチュアの博物館。はじめはもっと早めに行っとけば小人をつくる参考になったかも、と感心していたが、色々観ていると結構仕事が雑なようにも思えてきたりもする。冷房効きすぎでたまらず近くの伊通公園に避難。普通の児童公園で、小さい子供連れのお母さんがいっぱい。セクシーな服のお母さんがいてドギマギするも、台湾でも公園デビューみたいなことがあるんだー、などとボンヤリ。また歩いたりMRTに乗ったりして西門で降りる。MRTの出口から出たとき一瞬渋谷のセンター街かと思った。まあ若者の町。反対側の二二八公園に行く。というのも、ウイリアムが置いていった大量の豆をなんとかしようと思ったから。で、鳩にあげることに。でも豆がでかいし硬いからか、あまり食ってくれなかった。日も暮れて途方に暮れていたら思いつく、「リスにあげればいいジャンYO!」しかしこの時間ではもう巣に帰った模様。仕方なく、前に見かけた辺りの地面とか岩の上にとりあえずインストール、またボンヤリする。まだ行ったことのない夜市に行こう、と台北駅から台鉄(JRみたいなもの)に乗って饒河街の夜市に行く。駅から慈祐宮というお寺に向かって堤燈のトンネルになっていて、ロケーション最高、今までで一番いいかも。屋台もいろんな種類がバランスよくいろいろある。しかしブラブラするもあまり腹が減っていない。捏捏球とかいうファンシーなグッズを勢いで買って帰る。今日もよく歩いたー。

2007/03/29 (Thu)
久しぶりにTAV近くのオッサン食堂で魯肉飯と茹でほうれん草を食べて、MRTで40分ちょっとの淡水に行く。淡水からドキドキしながら一人バスに乗って紅毛城に。国家一級史跡とかいうのでどんなもんかと思ったら、まあ二階建ての赤い城。同じ敷地に元英国領事館があって、暖炉の上にエリザベス女王のいかにもな写真があってちょっとキッチュで笑えた。淡水は台北から流れる淡水河の河口の港町。川の幅も広くて海と川の境目が曖昧な感じ。焼きイカとか長ーいソフトクリームとかを屋台で食べ歩きしながら海(川?)に沈む夕日を見る。天気がイマイチ良くなかったので最高な夕日ではなかったが、日本で見る夕日よりもでかくてピンクで、なかなか素敵だった。日が暮れて帰りながら途中の士林夜市に寄る。変なマスク被ってロデオしたり、などとおセンチな思い出が蘇ってくるが振り払いながら。ウィリアムがお気に入りだった鴨肉と野菜を春巻みたいなのに巻いたやつや、確か名物の一つだったはずの牡蠣のオムレツみたいなのを食って呑んで。酒込みでまだ500円くらいだ、安ー、旨ー。士林夜市はやはり若者の夜市、竹下通りとアメ横の合体みたいな感じ。昨日行った龍山時のオッサン夜市のほうが、若さではない濃ゆいパワーが感じられて、自分にとっては面白いし、しっくり来るものがある。散々歩いて疲れたけど、制作とかのやるべきことはとりあえずほとんど終わったわけで、ただのボンヤリとした日本人観光客と化している。あれ? 前からそうか・・・

2007/03/28 (Wed)
今日も起きたらすぐ(といっても昼前だが)昨日に引き続いて撮影。今日は良いテイクが撮れたように思う。いい気になってまた昼間からビール、そして昨日の残りの檳榔を噛む。ヤバい。ちょっとクセになってしまうかも。アルコールが少し入っているので昨日よりハイ、首の周りがホカホカ。その勢いで(?)帰りの飛行機のリコンファームをする(シラフじゃできない、っていくらなんでも気弱すぎ。)國父史蹟紀念館に行く。TAVから100メートルちょっとの激近で、台北駅まで行くのに脇を何度も通った場所だが、ちゃんと中に入るのははじめて。しかし灯台下暗し。もっと早くに来ておくべきだった。そんなに広くはないけれど庭園があって、ボンヤリとするには最適な場所。人もほとんどいないし二二八公園より良い。そのあと中山の交差点でまたボンヤリとしたあと、暗くなってきたので龍山寺の夜市に行く。1ヶ月程前(もう1ヶ月も前なんだ・・・)にポストシアターの二人と足つぼマッサージに来たときにちょっとブラっとした夜市。ビール片手に食べ歩きしつつ、ブラブラする。やはりここらはちょいとディープな感じだ。おじいちゃんグルーヴがビンビン。裏通りで声を掛けてくるホステスさんもケバケバのおばちゃん(林屋パー子似)ばっかだったし。駅と龍山寺の間の公園も見事なまでにオッサンばっか。よくこもんなに集まるもんだ、というくらい。でもなんか、ここの雰囲気が、嫌いではない。九?で買った、お気に入りの電子念佛機(100元)が60元で売っていて、それにはガックシきた。

2007/03/27 (Tue)
天気がイマイチなのでレジャーなところに出かける気にならない。急に思い立って、部屋で映像作品用の素材を撮る。DVカメラもここのところテレビの素材を録画するだけで、カメラとして使うのは久しぶり。撮影の前に、昼ドラを録ったテープの余りの頭出しをしてると凄いブロックノイズが出たりしてヒヤヒヤ。とりあえず撮れたみたいだけど、ちょっと心配なのでクリーニングテープを探しに出かけることにする。NOVAとか八徳路とかいろいろ歩いて探したが結構値段が高くて、日本だともうちょっと安いし家にもあるので今回はやめておく。そのままブラブラしながらはじめて檳榔(ビンロウ)を買う。非常に台湾的なグッズ(噛みタバコのような嗜好品。詳しくはウィキとかで見てみてください)。これで小人をつくろうと前から思っていたが、今まで結局出来ないでいた。台北に来て間もない頃(変な踊りを披露した夜)に勧められて一度だけ試してみたことがあったがマズくてすぐ吐き出してしまった。なんでこんなもん噛むのか理解不能。でも今回もう一度トライしてみることに。はじめはやはり苦いし赤い唾出まくるし、だったが、しばらくそのまま噛んでいるとだんだん頭がふわふわふらふらしてくる。あー、これはやっぱちょっとしたドラッグなんだなあと実感。部屋に帰ってから調べてみると台湾ではこの赤い唾を道端で吐くと罰金みたいだった。平気で30回くらいはやっていたな・・・しかも発ガン性だと。まあ煙草もそうだし、今更ねえ。まあそんな感じでまた一つ開けなくてもよい新しい扉を開いた、といったところ。早速小人もつくりましたとさ。

2007/03/26 (Mon)
虚脱の日。ここしばらくの間の目標だったオープン・スタジオが終わって、少々呆けた気分で部屋の片付けをはじめる。とりあえず寝床部室に押し込んでおいたスタジオの家具調度品類を元に戻す。今回の展示が終ってからの後片付けほど、やるせないものはない。いつもの展示の搬出作業とかだと、さっさと片付けてサイナラだけど、特に時間も決められていない中での片付けはどうも気が乗らないのだ。寝不足だとか、滞在期間があと1週間しか無い、ということも何か関係しているのだろうか。昼間からビールを開ける。もう水みたいなもんだ。あとどういう訳か煙草の減るスピードがやたらと早い。酒と煙草の日(て書くと相当荒んでるなー)。そのような、ロウなテンションのさなかにヤオファと、僕と交換でバンカートに行っているライ・ペイユが一時帰国中ということで二人がスタジオを訪ねてきた。先日のヤオファに続いてペイユにも横浜での様子を聞きつつ。彼女は4月10日まで横浜にいるそうなので、僕が帰国した後、またバンカートでお会いしましょうよ、てな感じ。しかしこんなトホホな気分の日じゃなくて、もう一日早かったら良かったのにな。いやはや、このとおり抜け殻のようになりましたがオープン・スタジオでもやった「The Man of the Day」(「個人小人プロジェクト」から改題)はとりあえずみっちり最終日まで続けていきます。

2007/03/25 (Sun)
オープン・スタジオ2日目、最終日。曇ってるけれど雨ではないぶん良かった。開場まで時間があるので写真を撮る。部屋中にこまごまとあるので撮りこぼしがありそうで不安、まあ大丈夫か。昨日ほどではないかもしれないが今日もまあ沢山のひと。担当のボランティア(名前聞くの忘れた)の女のひとがしっかりしてる感じなので、はじめにひととおり作品の説明をして(台湾のお客さんには彼女が説明したりする)ある程度任せても大丈夫そう。あとはビール飲んだりしながら気楽に他の部屋も観たり。それぞれの部屋でやってる、ということで大学の芸祭の展示みたいな感じを思い出す。3時からギャラリー・ツアー。1階でやっているグループ展のツアーで、今回は奥村くんに通訳してもらって、シンディが中国語に、という翻訳2段構え。シンディが、こっちが話していないもろもろ裏話なことも話してくれていたようだった。奥村くんのコラボなパフォーマンスの撮影を任命される。自分の持ってきた三脚があまりに貧弱なのもあって、またもヘボヘボな撮影で申し訳なく思う(以前にもウィリアム達のパフォーマンスの撮影を失敗した)。オープン・スタジオ終了の時間が過ぎてもずーっと熱心にポートフォリオを観てくれている人がいてありがたいなと思ったら、日本人のひと。彼女はフィリピンに在住でたまたま仕事で台湾に来たそうで、色々と話す。その後のエリック達ボランティア・スタッフの皆との食事にも奥村くんと3人で即席日本人コミュニティを結成(?)してみんなで愉快に話す。最後にはボランティアだと間違えて店員さんを中心に記念撮影したり。いやー、まあとりあえず終った。片付けは面倒だが、滞在も残すは一週間。あとは遊びまくり呑みまくり(まだまだ呑み足りない)、といきたいもんだ。

2007/03/24 (Sat)
オープン・スタジオ初日。良い天気。起きてすぐに散髪、3回目in台北。こうなると恒例で全裸、といきたいが、流石に自分でもなんで全裸なのかよく分からないので今回はとりあえずパンツ一丁(猿からヒトに進化)。キッチン周りの掃除やらパソコンのセッティングやらあるのでテキパキ動いて、なんとか開場時間に間に合う。そもそもオープン・スタジオというものがはじめてで、一体どんなものか分かっていなかったが、プチ個展な気分で臨むことに。いろんなお客さんが結構来る、どういう関係の人か良く分からないが。反応もまずまずで、わりあい楽しんでもらってるようで、とりあえずホッとする。まあそれだけだけど、楽しんでもらえるだけで十分です。久しぶりにメカ系の作品も出していて、やはりメカはトラブる。途中から異常な音が鳴りだして突然止まったりしてヒヤヒヤする。夕方、奥村くんの映像と台湾のパフォーマーのコラボなパフォーマンスを見る。台湾の人のパフォーマンスを観るのはこれで3回目だが、どういうわけか皆、舞踏系(? バリバリのコンテンポラリー・ダンスというわけでもハプニング系でもない。はじめ寝ていてそのあと痙攣、とか)で、こういうのが流行ってるのかな? とか思いつつ。奥村くんの映像も大変な中、流石な編集テク。オープン・スタジオの時間が終った頃に凄い雨。このまま明日も降り続くとイヤだな、と思いつつ、ひと気が無くなってガランとなったスタジオで侘しい気分でいると、アシュリーからの電話で知り合いの誕生パーティということで1階のレストランに呼ばれる。全く部外者な自分なわけで、またも居心地の悪さを多少感じながらも、タダ飯にありつけるのは有り難い。全然知らないおっさんの写真を見せられてもなーとか思いながらも、意外とピースフルな集まりで(ギラギラしてるわけではないので)まあ良かった。さて、じゃあ明日もがんばりますか。

2007/03/23 (Fri)
オープン・スタジオ前日ということでほとんどの作業は終っているので微調整の日。と思ったら意外とやることは有ったりする。DVDプレイヤーを借りにオフィスに行ったら結構大勢の人が使うとかで明日じゃないと用意できない感じで、アギー(今回のオープン・スタジオは彼女が担当。)がすまなそうにしていた。ミーティングのときに、結構な人がDVDプレイヤー使うとか言ってたので全部揃えられるか? とかちょっと心配に思っていたら案の定。ということで、DVDじゃなくてもパソコンからDVカメラ繋げてプレミアでループ再生すればいいや、てことで、大変そうなアギーのためにもDVDプレイヤー無しで何とかすることにする。前にも書いた「Breemen」という微妙なやつがまた崩壊したので直したり、ビデオテープを分解したり。夜、アシュリーと、日本から帰ってきたヤオファに日本での滞在話を聞きながら、ヤオファの知り合いのアーティストでリンさん(笑うとジャッキー・チェン似で頭はモヒカン)という人の家(スタジオ?事務所?)のパーティについて行く。一応新年会(まだやるか?)みたいなノリのようだ。リンさんは、50代くらいだろうか、また日本語も少し出来て、建築家やらデザイナーやらのアーティスト集団「DADA」のボス。彼自身はパブリック・アートをやっている。なんか、儲かっていそうな気配で、所謂「勝ち組」なひとなんだろうなあ、という気がした。結構一人ぼっちな時間も多く(周りは全て台湾の人)、手持ち無沙汰なことも多かったが、飯がとにかく旨かった。しかし展覧会のオープニングとか含めてパーティってやつはどうして苦手だわな、まあ飯+酒がタダで呑み食いできる、というのが唯一の救い。TAVに帰ってからもアシュリーといろいろ話したりして、部屋に戻ったら1時過ぎ、諸々のこまごましたことを酔っ払いながらもこなして、なんとか明日からのオープン・スタジオに備える、といったところ。いやー、でも微妙な展示だから心配だ。

2007/03/22 (Thu)
昨夜は蚊(こちらでは一年中いる。日本の蚊より一回り大きく、動きもめちゃ早い。刺された直後はもの凄く痒いが、一晩経つとすっかり痒みが引いているのが何とも不思議。ちなみに、蚊の退治グッズには、テニスのラケットに電熱線が張ってあるようなやつがあって、はじめはなんだか分からなかった。)との格闘で、寝たのは明るくなってからの7時(でも結局倒せなかった、今夜もそんなことになるかと思うと気が滅入る)。起きたらびっくりな時間、でも作業も一段落だし余裕かまして四平街に牛肉麺食べに行きがてら、ギャラリーのITパークに。普段通ったこと無い道を歩いていったものだから非常に不安。やっと着いたと思ったら、そんなに牛肉麺食べる気分じゃないように思えて、結局八徳路まで行ってこまごましたもの買ったり屋台でお好み焼きみたいなやつ(前にも何度か食って、お気に入り)を食べ歩き、でとりあえず満足。四平街〜八徳路のコースは結構歩くけどまあ悪くない、なぜならウィリアムたちとの思い出はここら辺には無いので歩いていても胸が痛くならないから、なんちて。TAVに帰って、いろいろと印刷するものがあるので2階のコンピューター・ルームへ。でもそこのパソコンにはイラストレーターが入っていないので何かと不便。フォトショップで無理矢理開いてプリントで、紙を何枚も無駄使いしてしまう。まあ今日はそんな感じです。

2007/03/21 (Wed)
今日は良い天気。天気が良いと今や物置と化している寝床部屋も明るくなるので今日は比較的早くに目が覚める。久しぶりに何処かに出かけたい気分だったが、オープン・スタジオももうすぐだしぐっと我慢して部屋で作業。今日も割とグルー・ガンの日。部屋全体のバランスとか考えながらモリモリちまちまと作業。机の周りのものを移動すると、パソコン用スピーカーの接触が悪いかコードが断線してるのかで、ブーブー鳴って、いちいち直すのにイライラする。ホント微妙な接触でデリケート。気が付くともう夜の11時。今日は随分とはかどって、もうほぼ完成というくらいまで進んだ。ハラペコで晩飯、と思うが冷蔵庫の中には何も無くて自炊は出来ない。この時間になるとスーパーも町の食堂も閉まってしまって、しょうがないのでコンビニに行く。店員さんが商品の入れ替えをやっていたりしたので別の店に行くと、そこも店員さんが商品の入れ替えをやっているのでまた別の店に。3軒目は大学生くらいの日本人のグループが、アホみたいにはしゃいでいて、同じ日本人として恥ずかしくなってそそくさと店を出る。コンビニ弁当買うだけに4軒も回って、自分のことながら呆れる。でも台湾に旅行で来てる大学生くらいの日本人はみんな大勢で、そろってバカみたいにはしゃいでいるので、少々うんざりする、のだ。でもまあいいか、若さゆえ、ってやつか。

2007/03/20 (Tue)
気付いたらここでの生活の終りまであと2週間を切っている。早つ。昼食を奥村くんと近くの定食屋に。中国語の語学学校に毎日通っているそうで、店のおばちゃんとも中国語で会話したりと素晴らしい。英語のみならず、いろいろと助けてもらってます。店も安くてボリュームもあってなかなか。焼肉定食みたいなのを食う。TVモニターをティー・ルームから持ってきて設置してみたり。やはり実際設置してみるとどんどん感じが掴めてくる、当たり前だけど。オープン・スタジオではパソコンから直接モニターに映そうと思っていたが、どういうわけか起動するたびに画面のサイズや色味が変わったりして思ったようにいかない。やはりDVDに焼いたほうが良さそうだ。まあ早めにテストしておいて良かったねー。夜、この期に及んでまだ材料になるものは無いか、と地下室を物色。モニターの台になるようなものを探すがいまいち手頃な大きさが無かったけれど、風呂場の蛍光灯の替えがあったのでそれだけで舞い上がって用事をすっかり忘れてしまう。ここに限らず、どういうわけか地下室が非常に好きだ、なんでかテンション上がる。あれこれひっくり返して埃まみれになって部屋に戻る。

2007/03/19 (Mon)
部屋にこもって作業、ていうほどでもなく、引き続きいらないものを寝室にポイポイと放り込みつつ。今回のオープン・スタジオの隠れテーマは「引き算」てことで。ゆるーい、それでいて緊張感のある(全く相反しているが)空間ができればなあ、などと甘ったれた考えかもしれないが。久しぶりに洗濯。乾燥機が一つしかないので、ほかの人が使っていないところを見計らってやらねばならない。ので、何日か延期していたところだったがなんとか今日は空いていた。晩飯は自炊で炒飯。前にこの日記にも書いた台湾ビールがお気に入りだったが(まあ今も嫌いになったわけではない)、最近は龍泉ビールがキテる。これも台湾のビールで、すっきりしてて水みたいにガブガブいける感じ。かつ、よりまろやかな口当たりなのだ。旨い。そういえば、オランダの詩人のほうのエリックやウィリアムも、滞在の終わりの頃にはこの龍泉ビールのほうがお気に入りに変わったと言っていたようなことを思い出す。なんで好みが変わるのかね。ただ、いつも良く行くスーパーには売っていなくて、コンビニで買うしかないのが難点。そうそう、17日に発売になったBT美術手帖4月号のAround the Globeという記事で、グループ展の作品をちょろっと紹介して貰っています。奥村くんのおかげです。祝・BT初出場。最初で最後かもしれんが。

2007/03/18 (Sun)
作品に使うための、クラフト紙の紙袋を探して微風廣場の東急ハンズに向かう。MRTの中、ほかの大勢の人と同じ様な東洋系の見た目なのだけれども、自分は全くもって異邦人なのだ、ということを改めて、しみじみと感じる。特に何かがあったわけでもなく。そういえば常日頃不思議に思うが、台湾のひとは、僕を見てすぐに日本人だと分かる。そんなに自分はいかにもな日本人なのか? でもどうやらそうらしい。ハンズに着くがお目当てのような紙袋は無く、近くの大潤發に。しかしここにも無い。大して歩いてもいないのに、急にとてつもなく徒労感に襲われる。しかし大潤發はホントに無駄にでかい。店舗がワンフロアだけなので余計にそう感じるのかもしれない。何階かに分ければ良いように思ったが、これは狭い敷地をせこせこ有効活用しようという極めて日本的な考え方なのかもしれない、などと思いとどまる。とぼとぼ帰る。途中急にピスタチオが食べたくなったのでスーパーに寄る。部屋に戻って早速食べだすと止まらない。誰もが思うことかもしれないが、殻を割って口に運んで、の一連の動作の反復こそが快感であって、ピスタチオの味は二の次なのかもしれない。一袋完全に食べ終わるまでは、ほかのことを何も手がつけられないのには参った。でもやめられないわけで。

2007/03/17 (Sat)
油断するとやはり遅寝遅起。目が覚めて時間を見ると溜息が出る。今日も一日作業。台北に来て早々とやり始めた小作品(「Breeemen」(仮題))の、出ましたグルー・ガン作業、が未だに完了しない。終ったと思っても、微妙なバランスで成り立っているものだからすぐに崩壊してしまう。これまでにも何度もやり直したが、今日もまた修正作業。どうやら乳牛と羊の関係がまずかったようだ。一箇所直すと次々と他の場所も直す羽目になる。まあそういうもんだ。オープン・スタジオで使うTVモニターのチェックに同じ4階のティー・ルームに行く。毎日昼ドラを録画した場所だ。DVカメラでTV画面を映したりして、あーこういうの大学時代にもやったなー、とか懐かしく思いながら、やっぱ不思議だわコレ、などと一人悦に入ったり。夜、スーパーに買い出しに行って晩飯をつくる。香腸という台湾のソーセージや、空心菜とエリンギの炒め物。にんにくとか香菜とかウィリアムがくれた胡椒たちが大活躍でナイスな仕上がり。一人でもやたら酒が進む。野球のピッチングのまねとかタオルをバットに見立てて素振りとか、普段全くやらないし野球もそんなに興味ないはずなのにどういうわけか勝手にやっていて、我ながらびっくりする。部屋を片付けて広くなったからかな。まあこんな感じで、今日も夜が更けてゆく。

2007/03/16 (Fri)
今日は早起き。といっても9時。だがここのところ昼夜逆転だからもの凄く辛い。昨日、シンディからの電話で、皆(アシュリー、アギー、ジェシー、シンディのTAVスタッフ。全員女性。そこになんでかエリックも。)でスターバックスで朝食を食べようということになったのだ。一体どういうことだ? ボスのヤオファ(TAVのディレクター、こちらも女性)が今ちょうどシンポジウムか何かでバンカートに行っていて不在だから、良からぬたくらみの相談か? しかもスタバって? などと訝しげに思いながら行ってみる。着くともの凄い人の行列。そんなにも台湾ではスタバが大人気なのかよ? しかし実際はどうってことなかった。どうやら今日は、開店何周年かの記念日とかで、コーヒーが無料になるから、というだけ。寝起きだし、状況を飲み込むまでに非常に時間がかかった。そのままエリックが部屋に来て、台湾の原住民族の出身で本業は警察官という人、などのCDを貸してくれた。もっと民族音楽な感じを期待していたのだが、アコギで普通にポップス、でも微妙に土着的なパワー。まあなかなか良い。昨日の続きで部屋をテッテテキに片付け(というかとりあえずモノを寝室に押しやる)。ちょっとしたリセット。こっちに来て間もない頃のような気分になって妙に不安になる。これもオープン・スタジオのためです。しかしスカスカすぎてちょっと落ち着かない・・・てか、これでホントに大丈夫か? と。

2007/03/15 (Thu)
昼夜が逆転してしまっている。朝7時に寝て昼の2時に起きる。天気もまずまずだし暖かい、それになによりも風邪が随分回復して調子いい、そこでやはり、こんな時間に起きたことで少々自己嫌悪。しかしいつも自然と昼夜が逆転してしまうという、てことは、生活サイクルとしてこれが自分には合っているというわけなんだろうか? オープン・スタジオのためにぼちぼちと作業をする。勿論、グルー・ガンも登場。が、先日ほどではない。むしろ今日は好き放題に散らかしていた、否、ノー・プランではあるが、ワーク・イン・プログレスに日々成長していたインスタレーション(とあくまでも主張しておく)、なスタジオを少しずつ整理。最終的には、地味ーなインスタレーションのためにすっきり綺麗にするつもりだが、まだ日にちがある(とはいってもあと1週間ちょっとだけど)ということで休み休み。窓から見える新光三越タワーの脇、沈みかけた太陽の色に異様なものを感じつつ。夜中、やたらと牛丼が食べたくなる。都合が良いことに近くに吉野家があるので初挑戦。何かが微妙に違うが、まずまず。そのまま深夜の児童公園でビール片手にまったり。ここ数年放置状態ではあるが、mixiでもコミュニティに参加するくらい、なんとなくだけど、深夜の公園が好きなのだ。といったわけで、今日の発見・一口メモ。児童公園の遊具の大半は、トレーニング・ジムみたいなマッシーン。

2007/03/14 (Wed)
昼過ぎからアーティスト・レセプション。今回は最近オーストラリアから帰ってきたばかりという台湾の作家のユ・ウェンフ(で読み方が合ってるか自信ないが。メガンと交換でのレジデンスだったようだ。)と奥村くんと僕が、それぞれのブログの紹介、といった内容。台湾の作家の人は流石でプロフェッショナルな仕事の数々を報告、奥村くんも台南の大学で講義したとかの話。僕はというとまた例によって気付けにウヲトカ(と思っていたらジンでした)をガブリと呑んでほろ酔いで参加(自分の順番が回ってくる頃にはすっかり醒めていたが)。この毎日書いてる日記の紹介、しかし観光した場所や呑んだりしたことの報告、みたいな感じで非常に情けない限り。まあでも事実そんな感じだしな・・・。毎度ながら語彙の無さを痛感。その後サイモンがディレクションのパフォーマンスを見たりオープン・スタジオのミーティングをしたり。夜、奥村くんとビール買って飯。まあ話は大概は取り留めないものだったけどこういう話をほかの人とだと言葉の問題もあって普段あまり出来ないものだったからやたらと身軽な気分。部屋にもお邪魔してしまいましてどうもありがとうございました。まあしかしここで会う作家の人たちは皆、実績も作風もしっかりしていて、自分がやっていることは一体なんなのか、とつくづく思ったりすること、しばしば。

2007/03/13 (Tue)
目が覚めたら心なしか体調も良いようだ。またここ最近の中では幾分か暖かい。ということで買い出しがてら台北當代藝術館(MOCA)に行くことにする。以前にも一度行ったが最近展示替えしたようなので、どんなものかと期待しつつ、でも行ってみるといまひとつピンとくる感じじゃなく、前回の展示のほうが面白かったように思えた。でも毎回ちゃんとやっている感じはすごいな。ブラブラしてると肉まんに遭遇。やった、やっとみつけた。旨い。でも前に王さんとウィリアムと迪化街の屋台で食ったやつのほうがもっと旨かったな。遊歩道を歩いてると、道路を挟んだ向かいに掘っ建てテント小屋。なんだかにぎやか。回り込んで覗いてみると京劇、周りは爺さん婆さんでいっぱい。ポワーンていう銅鑼の音が最高にチャーミングだ。そこだけ異空間のようで、若者が集うデパートの裏通りで何の前触れも無く突然こんなのに出くわすとは思わなかった、非常に興味深い。部屋に帰ると一気に疲れが出てくる。まだ本調子ではないようだ、いつまでこの風邪は続くのだ?

2007/03/12 (Mon)
今日もこもって一日作業。またもグルー・ガン。こうなったら使い倒してやる。しかしグルー・ガンでそんなにやって何ができるの? て感じだけど、実際大したことやってません。でも今日の作業は比較的に満足いくものが出来たように思う、今現在の印象では。夜、久しぶりにバルサ材と紙の弁当を買ってくる。想像以上の大きさの肉(豚角煮みたいなの)がゴロリゴロリと二つ入っていて少々びっくりする。まあ旨い。風邪は相変わらずで、長引いている。むしろ昨日より辛い。鼻水はずいぶんましになったが、今日は頭痛。いつになったすっきりするのか。このところ生活が夜型、というか単に寝る時間がずるずると遅くなっておかしなことになってきている。作業自体は昼過ぎから夜12時前くらいまでやって、その後だらだらと結局寝るのは朝6時とかになっているのだ。こんな生活だから風邪が長引くのかね。規則正しい健康的な生活に戻したいものだけど、それくらいの時間にならないと眠くならない。困ったもんだす。

2007/03/11 (Sun)
一日スタジオにこもる。一歩も外に出なかった(ドアすら開けることがなかった)。ネットラジオを垂れ流しながら、急に思い立った新しい方向性で作業、気が付いたらもう夜だ。垂れ流しと言えば、鼻水が止まらない。鼻をかんでもかんでもとめどなく出てくる。脳みそが溶けて鼻水になって出ていると思われる、おそらく。きりが無いのでティッシュで鼻栓して作業。グルー・ガンでの作業で、今日に限らず、どういうわけか今回の滞在で一番良く使う道具だなあ、としみじみ思う。今まで日本で、これほどまでに使うことは無かった。要するにろくな道具を日本から持ってきていなかったなかで、たまたま持参していたというだけだけど、ずいぶんな活躍ぶりだ。ほぼ毎日、何かしらで使っている。ティッシュの鼻栓をして一日グルー・ガン。今日はただただこの一言に尽きる。でも作業が終わってみてみると、なんかイマイチな気がしてくるんだよな・・・

2007/03/10 (Sat)
久しぶりに雨が上がってまあ暖かい。というわけで風邪はまだまだ辛いけれど、KURE556みたいな要するに「スプレーな油」を探しに出かける。素材屋が沢山ある太原路の近くですんなりゲット。そのままブラブラする。天気や風邪のせいもあってしばらくずっと部屋にこもっていたが、久しぶりに街に出て随分と良い気分転換になる。なんだか新鮮な気分でカメラ小僧と化す。気が付くと知らないうちにウィリアムたちと毎晩のように海老食った寧夏夜市のある通りに来ていておセンチな気分。あれ以来、はじめてだ、一人じゃちょっと来れない。涙をぬぐいながらも(ウソです)腹が減ってきてとにかく肉まんが食べたくてたまらなくなる。が、なかなか見つからず、代替に小龍包が浮上。この前行けなかった京鼎樓に吸い込まれるように入店。鼎泰豊に負けず劣らず旨い。けどここは二人以上で来るべきだな、一人だと居心地があまり良くなかった。たまたまだろうけど周りはアホみたいに日本人ばっかなところに相席。でも店を出るときに西洋圏の人が一人バクバク食っていたので、ヤルねー、キミ。夜、ホン・イーチンと昨年の交換プログラムでバンカートに滞在したチェン・イェンイがスタジオに遊びに来る。前にイェンイと電話で話したときは内気な女の子な感じだったけど、会ってみるとイーチン共々よく喋る。勢いに気後れしながらも困ったときは筆談しながら愉快な時間を過ごす。気が付いたら12時前。でも二人とも若いけど僕なんかよりもっと優秀な人たちなんだよなー。オジサンももっとがんばらなくちゃね。

2007/03/09 (Fri)
ここ最近天気が悪くて寒くて非常に憂鬱だ。おかげで風邪ひくし。そんな最中、スカイプで夜中から朝7時過ぎまで話し込んでしまったので寝て起きたら昼過ぎ。生活がめちゃくちゃな感じでこれもまた良し、なのか? 今日はかなり良くなったけどまだまだ体がしんどい。とりあえずそんなときは、日本人ならお茶漬けやろが!(そういえばウィリアムはラモス似だったな・・・)ということで、米を炊く。普通の鍋で炊くのももう手慣れたもんだ。でも今回ので米が切れてしまった。お茶漬けとか言っておきながら、白米と味噌汁と緑茶で質素ながら、日本人であることを感謝しながら飯(〜お茶漬けやろが、ってただ言いたかっただけですすいません)。奥村くんの紹介で岩切ミオさんに会う。鈴木さんやバンカートの渡邊さんからも話を聞いていたので、機会があったら是非お会いしたいと思っていたので良かった。でも自分のことを駄目駄目なひととしてしか話せない自分(事実、駄目駄目だが)が、全くもって駄目だ。何言ってるんだ? オープン・スタジオのプランを頭の中でフンワリまとめるが、果たしてこれで良いのかどうかしら、といったところ。

2007/03/08 (Thu)
風邪でダウン。一昨日くらいから兆候があったけれど、今日はもう駄目です限界です。気持がタルんでいる証拠だ、イカン。やらねばならないことはたくさんあるわけで、のんびりは言ってられないけれど、ちょっと今日はお休み。というわけで寝る。

2007/03/07 (Wed)
朝起きるか起きないかといったところに鈴木貴彦さんから電話。用事のついでにTAVに寄っているそうで、部屋で少し話す。嘉義のレジデンスに今年1年間の延長が決まったそうだ。素晴らしい。さて、皆さんお待ちかねのプラグの話、第2章。いつまでたってもヤカンのお湯が沸かないと思ったらまたコンロが切れている。今回は致命的。アダプターの金具が溶けている。焦げ臭い。後で気が付いたのだが、ヤカンをコンロにかけるときに、スイッチのところに水がかかってショート? 自分のアホで大変なことになっていたみたいだ。こうなると(今更TAVの人には言い出しにくいというのもあって)意地でも直したくなるもので、部品を買いに八徳路まで行く。駄目になったプラグを取り替えたり、水に濡れているスイッチのところを分解してドライヤーで乾かしたりして自力で何とか直す。こんどこそ大丈夫っしょ。だけどちょっと恐いので今日は自炊をやめて近くの食堂に。久しぶりだったけど今回で5回目くらいで、毎回魯肉飯と茹でほうれん草を注文する日本人ということで、店のオッサンにも憶えてもらえたみたいだ。魯肉飯、旨い。素朴な、庶民の味。おかわりすると、サービスでパイナップルのデザートをくれた。なんかこういうのって、やっぱイイねえ。

2007/03/06 (Tue)
今日も一日中雨。寒い。部屋の外に出る気になれない。しかも風邪を引いたのか、のどが痛い。隙間風が結構寒いので、ポストシアターから貰ったネズミ・ガードを部屋の入り口に移動。これでかなり防げる。昨日に引き続き、オープン・スタジオ用の作業。小人をつくったり、粘土こねたり、ビニール袋を叩いたり。アパートの管理会社に更新料が何とかならないのか泣きをいれるが、契約は契約、認められないの一点張り。こん畜生め、なんて言わないよ、だって大人だもん。でも、めちゃめちゃ痛いなあ。作業に戻ってあれこれ考える。このやり方でやっていると駄目なような気がしてきて、もう一度プランをはじめから考え直さなくてはいけないように思えてきた。今までの苦労も全部無駄になってしまうが、うーむ、どうしよう。とりあえずは、寝て、また明日考えようっと。

2007/03/05 (Mon)
昨日の夜からの雨のせいか、ぐっと気温が下がって肌寒い。一日部屋にこもる。先日ハンズで買ってきた素材を試したりするがなかなか思うようにいかない。ちょっと不良品なのかもしれん。けど皮を剥いだりしたので返品もできない(コレが何かは敢えて書かないことにしておく。かといって今後改めて説明するつもりは、今のところ無し、って何なのよ?)まあ何にしてもなかなか簡単にはいかない。昼過ぎに、食事を作ろうと電気コンロのスイッチを入れてお湯を沸かす。沸騰して材料を入れようとしたらコンロ(の電気)が消えている。今までにも突然コンロがつかなくなることが何度かあったのだが、時間を置いたりするととりあえず使えていた。が、今回はとうとう駄目になったっぽい。電気なので、コンロの下のコンセントから電源を取っていて、プラグは簡単に抜ける。でも差込口の形が少しばかりトリッキーな形で、アダプターをつけて繋がっているようだ。見てみると熱でプラスチックの部分が少し溶けている。今までにも誰かがアダプターの蓋をこじ開けて直したような形跡があるので開けてみると中はホットボンドで無理矢理直してる感じ、そりゃないよなあ、これが熱で溶けて接触が悪くなっているようだった。ということで、直して、コンロ使えるようになって、飯作って、食って、作業したり、ぐだぐだしたりで、一日終わる。プラグの話という、非常にどうでもいいくだらんことで、今日の日記とかえさせていただきます。

2007/03/04 (Sun)
昼過ぎにエリック(英語のレベルが僕よりいくらか上くらいで、発音もゆっくり聞きやすくて調度良い感じなのだ)と待ち合わせて、いろいろと案内してもらう。市バスにはじめて乗ってまずは師大夜市のある辺り。以前、ここに来て間もない頃にアシュリーの案内で訳も分からず連れて行ってもらったことがある夜市。まだ昼なので閉まっている店が多い。でっかいパフェを食う。甘い。エリックの友達で、以前から面識はあったストライク(今まで説明していなかったが、台湾の人は英語名を持っていたりする)が合流。師大(師範大学)の構内では京劇みたいなのをやっていて、内容は全く分からないが、独特の言い回しとか音楽とかが面白い。バスを乗り継いで国立台湾大学へ。日本統治時代からある台湾の最高学府で、やたら広くてどことなく駒場の東大っぽいちゃぽい。台湾のいろんな企業が椰子並木沿いにずらっとブースを並べて新卒者募集みたいなイベントをやっていて、日本でもこういうことをやっているのかどうか定かじゃないが、物珍しく見物。喫茶店で日暮れまで一休みして、中正紀念堂にランタン・フェスティバルを見に行く。豚だらけのエレトロニカル・パレード状態。今年は豚年(日本では猪)だからで、ねぶた祭りみたいな張りぼて人形(でも山車ではないので据え置き)が電飾キラキラ。終わったと思っていたらまだ旧正月休暇期間らしくて、いつまでやってんだ? しかしもうはちゃめちゃな数の人。あの馬鹿でかい中正紀念堂の広場が人で埋め尽くされて歩くのもやっと。とにかく疲れた。でも今日一日、エリックの案内でいろいろと見たり出来て良かった。皆フレンドリー。

2007/03/03 (Sat)
良い天気。ということで台北に来て2回目の散髪をする。勿論、全裸で。いやあ、スッキリが2倍になるNE。こうくると恒例で、寝室の掃除もやるわけですよ、やはり全裸でね。グループ展用に録り貯めてたビデオ素材の残りで何か出来ないかと編集、というほどのものでもないけど。テキトーにやってると、でーけーたー。展示してるのよりイケてるんとちゃうかー? 多分。気負いも無く、遊び半分でやっているほうがえてして面白いものができる、ということだ。ちょっとした上機嫌のまま、また別の材料の買い出しに微風廣場の東急ハンズへ行くことに。途中、割包とかいう、ふかふか蒸しパンに豚角煮が入った台湾のハンバーガーみたいなのを屋台で食べ歩き。旨いねー。と、誠品という24時間営業の本屋に。ここの地下には奥村くん曰く、台湾で唯一のコマーシャル・ギャラリーがあるそうなので、そこもチェック。コマーシャルかどうかよく分からんが、本屋のギャラリーという感じでもなく、結構広くてそれでいて一般の人もフラっと入りやすそうな感じ、なのかな。同じ階にCD屋があって、結構探してたCDが安くモリモリあるからワォっと、CD買いたい病が発作的に起こる。でも今日は我慢。部屋帰ってアマゾンで見てみたらそんなに値段は変わらなかった、まあそれでも我慢出来なくなったらまた行こおっと。本屋もなかなの品揃え。大人も子供も地べたに座わり読み、な人もいたりで、自由で良いです。

2007/03/02 (Fri)
朝方に激しい腹痛で目が覚める。今までにない猛烈な痛み。厠で唸りながら、昨日何か悪いもの食ったか、を反芻する。牛肉麺?ヤクルト?水?お茶?ビール?チーズ・ケーキ? ヤクルトの賞味期限が2月20日だったけど大丈夫だろうと油断して飲んだのが怪しいかもな(つうかどう考えてもソレだろ)。何とか落ち着いてそんなこんなで二度寝して起きたのは昼過ぎ。ちょっと油断すると生活がどんどん夜型にずれ込んでしまう。イカン。メールの返事打ったり郵便出したりいろいろしてる間に夕方。今夜は自炊しようとスーパーに買い出し。脳みそみたいなケーキに遭遇。帰るとアシュリーから、友達が来てるので一緒に食事をと誘われる。体調もイマイチで正直あまり気乗りはしなかったけど、とりあえず参加。南アフリカから来たグロリアとアメリカから来たノーチ、二人とも台北で翻訳やら英語の先生やらをしているらしい。ヴィンセントも一緒。相変わらず良く分からない状況で1階のテラスにて食事。グロリアが唯一知っている日本語が「鰯の煮付け」とかいうのが笑えた。その後ヴィンセントの案内でゲイ・バーに行くみたいで、まだ行ったことないのでちょっとどういうものか非常に気にはなるところだったけれど、今回は遠慮しといた。部屋に帰る途中、アシュリーに呼び止められて2階のベンチで長話。どういうわけかいろいろと相談される。完璧に話が理解出来ているわけでもないし、自分の思ったことを全然上手く話すことが出来ないが(そもそも僕に相談するのってどうよ?)、なんとかかんとか考えを伝えると、とても納得してもらったようでずいぶんとお礼まで言われる。こんなんで良かったのか? でもそんなデリケートな話を自分なんぞにしてくれて光栄にも思う。彼女が少しでも気が楽になるのだったら何でも聞きますよ、ちゃんと聞き取れて気の利いたこと言える自信は無いが。

2007/03/01 (Thu)
早くも3月。あと一ヶ月しかない。昼、ぼちぼちと制作する。地下室から拾ってきた小さい家に色を塗る。ウィリアムがくれたアクリル絵の具がこんなところで役に立った。夕方前に煙草を買いにちょいと出かける。ついでにふらふらと新楽園藝術空間に。ここは僕と交換で台北から横浜に行っているライ・ペイユも何かしらで関わりのあるギャラリー。でも展示替えで休み。しょうがないので先日アシュリーに教えてもらった光點(台北フィルム・ハウス)という台湾インディー映画の聖地、な所に行く。ホウ・シャオシェンが関係しているようで、アメリカのサンダンス・インスティテュートみたいな感じだろうか。この建物ももともとはアメリカ大使館邸とかで、リノベートして使っているようだ。台北はそういった建物がいっぱいある。ここTAVも、もともと職業訓練校だったみたいだし。市が率先してこういうことをやっているわけで、とても素敵なことだと思う。(バンカートも勿論そうです。)急に思い立って、四平街の牛肉麺屋にリベンジを果たすべく、ちょっと遠いしハラペコだけど徒歩で行く。今日は開いていた。でも店はガラガラ。ちょっぴり不安になるけどお目当ての蕃茄牛肉麺を注文。正解。旨い。蕃茄てのはトマトで、凄い組み合わせだけどトマトのおかげでさっぱりした感じになってて食べやすい。麺はきしめんみたい。成功に気をよくしてITパークというギャラリーに行く。前回牛肉麺屋を探すついでに行ったときには見つからなかったが、今日は発見。ここも展示替え中ぽかったけど多分あとはライティングだけなようだったから知らない振りして見学。結構自分好みな展示だし良いギャラリーなように思えた。ちょっと出かけるつもりが、なかなかナイスな散策ができて満足。

2007/02/28 (Wed)
ポストシアターの二人が帰ってしまった。次々と仲良くしてもらった人たちがここを去る。また寂しくなる。例によっていろいろと譲り受ける。お茶やら味噌汁やら洗濯粉やらビールやら。特筆すべきは、棒。ネズミ・ガード。これで寝室のドアの下の隙間を塞いでいたそうだ。ネズミ問題が話のきっかけだったこともあって、思い出深いワイルドで小粋な一品の置き土産。いろんなひとから貰った、おセンチになっちゃうようなグッズがどんどんと増えてきて参ってしまう。予定すっぽかし事件以来、はじめてエリックが現れる。風邪か何かで体調を崩して寝込んでいたらしい。とりあえずは元気になって良かったよ。二人で昼食に近くのマクドナルド(今日はいつもよく行く公園でおなじみ二二八の和平記念で祝日。ほかの多くの店が閉まっている)へ行く。ドナルドさんもやはり日本と微妙に違う感じで面白い。ネットで注文していた携帯電話のUSBケーブルが日本から届く。今まで携帯で撮った写真を毎日1枚ずつ日記に載せてきたが、メールに添付する以外にパソコンに移動させる方法がなくて、携帯の請求金額をみたらドえらいことになっていた。このケーブルで、データリンクソフト使えば大丈夫。と思ってウキウキで繋いでみたら、自分の使っている携帯機種に限って、ソフトのほうが画像のコピーに対応していない! ホゲー。もうがっくりきましたよ。

2007/02/27 (Tue)
非常に良い天気。朝10時に待ち合わせてアシュリーと故宮博物院に行く。いやあ、デートみたいでDOKI★DOKI。なんてね。でもホントにアシュリーは素敵な人。ウィリアムが夢中になっちゃったのもうなずける。でも僕は恋なんてしないYO! さて、故宮は日本人観光客がいっぱい。ツアーについて行ったら? みたいなこと言われつつ会場をまわっていると、アギー(彼女もTAVのスタッフで、自分としてはイチオシのひと。)がお母さんと一緒に来ているのに偶然出くわして、狭い世界だねー、みたいな話。とりあえず展示をざっと観つつ、休憩ではアシュリーの今後のプラン(TAVを辞めてどうのこうの)を聞く。大筋は理解できるが細かい話はあまり聞き取れていないけれど適度に相槌打ちながら。ジェシカ(TAVのボランティアのひとで、今までも車の運転などで活躍。普段はフリーのグラフィック・デザイナー)と合流して圓山大飯店に。中国の宮殿のような鬼でかいホテル。故宮に向かうタクシーの中でいつかあんなところに行ってみたい、などとアシュリーに話していたら早速連れて行ってくれたわけだ。めちゃくちゃにゴージャス。3人とも朝食抜きでハラペコだったので、ビュッフェで腹いっぱい食す。3時間くらいラウンジで飯食いながら駄弁る。最終的にはホテルの人から非常にやんわりと「帰って。」と言われてTAVに戻る。そのままマックスとヒロコさんの部屋でパーティ。明日帰ってしまうそうだ。ここ数日で急接近。良くしてもらった。でも仲良くなるとその分お別れは辛くなる・・・。

2007/02/26 (Mon)
昨日の足裏マッサージの揉み返しで足が痛い。そんな話をしながらポストシアターの二人と一緒に昼食。今日は韓国料理。二人と別れた後、お気に入りの、というか気が付くといつの間にかそこにいたりする、二二八公園に行く。タピオカ・ミルクティー片手に。今日もまたリスに遭遇。しかも野生なのに近づいても逃げないんだYO! キャッワイイなー。ベンチに座ってぼーっとしながらもいろいろ考える。とりあえずはっきりしたことは、公園でぼーっとしながら考えるのが好きだということ。つまり何の進展も無い。TAVに帰ると、台湾の作家、ホン・イーチンのスタジオによばれてアシュリーと3人でいろいろと話す。イーチンは去年、日本でも有数のレジデンス・プログラム、アーカスに参加したとても優秀な作家さん。しかもまだ若い。草間弥生とかのオブセション・アートな感じで、僕ははじめは恐る恐るだったけれど、話してみると彼女はものすごくフレンドリーで明るい。でも若くして自分のやるべきことがはっきり見えている(ブレがない)。うらやましい。きっともっとビックになるだろうな。散々話した後、王さんの案内でアシュリーと3人で台湾料理の店で夕食。まただけど、旨い。ヴィンセントの話で盛り上がる。この日記は酒呑むか飯食うか遊びに行くかだけだな・・・まあ台北での生活を十二分に楽しみつつ、やるべきことはやらねばならん、わね。

2007/02/25 (Sun)
昼間はオープン・スタジオに向けて制作をしたり考えたり米を炊いたり。米は前回よりも上手く炊けてほぼ完璧。いい感じに仕上がって小躍りしている間に夜、マックス+ヒロコさんのポストシアターと夕食。ヒロコさんに間に入ってもらってほとんど日本語で話す。楽だけど日本語すぎてマックスがたまにひまそうな感じにしていたのでちょっと申し訳ないようにも思う。今日ははじめての北京ダック、ほか。旨い。色々頼みすぎて3人では食べきれないくらい。だいぶ残したりしてもったいなかった。今更ながら余った分を持ち帰りしておけば良かったなどと庶民の発想で思う。その後龍山寺近くの足裏マッサージ屋に。1時間ほど待ち時間があったので通りをブラブラする。マッサージ屋が何軒もあると思ったら、ヘビ、スッポン、エイリアンみたいなカニを目の前でさばいて料理する店、鬼大量の置物に埋もれそうな店、ヴァイブとかのエロ・グッズの店(10歳もしない子供が店番)、と集中して怪しげなものがおおっぴらげにそれぞれ何軒もあるようなディープな商店街。濃ゆいラインナップにクラクラする。近くには何度も来たことがあったけれどこんなのあるとは知らなかった。マッサージはコソバ痛気持いい。日本でやったときよりも気持ちEポイントが多かったように思う、しかも全然安い。龍山寺は正月でいつもより多めに電飾キラキラ。ディスコ・テンプルと勝手に改名する運びとなった。ポストシアターの二人はほんとやさしい人達だ。でもニューヨーク大学出身のめちゃくちゃエリートなひとたち。扱っているテーマも知能指数高いし、かっこええなあ、とおつむの弱いアタイは思うわけなのだ。

2007/02/24 (Sat)
予定ではエリックたちと今日から一泊二日で台南とか高雄とか南のほうに旅行に行くはずだったが、そのエリックからの連絡が皆無。電話もメールも返答なし。昼過ぎに諦めて出かけようとすると、ポストシアターの二人に廊下で出会う。どうやら中止になったようだ。しかし連絡くれてもいいのにな。ということで心おきなく国父紀念館に行くことにする。ここ数日はずいぶんと暖かい。春、というか初夏といった感じ。国父紀念館は孫文を記念して建てられたホール。中正紀念堂と同じように、建物の中には孫文のドでかい像があって、近衛兵の交代が1時間おきに見られる。前に見たときよりも銃剣をくるくる多めに回していたような気がする、けど定かじゃない。アレがすっ飛んで人に刺さったら大惨事だわなあ。ホールの前の広場や庭園など全体的に中正紀念堂のほうが広いし綺麗だけど(国父紀念館のほうが10年ほど先に建てられたようだ)家族連れなど大勢の人が凧揚げとか好きなようにやっていて平和な感じで良い。しかし一人の人間のためにこんなバカでかい建物建てるというのはすごい。腹が減ったので度小月という店で担仔麺(タンジメン?)という台南(今日本当は台南に行くはずだったというのは偶然。)の名物を食べる。旨い。そのままてくてく歩いて微風廣場で東急ハンズと紀伊国屋書店をチェック。両方いまいちだけど、まだ良いほう。そりゃ日本とは違うわな。結構歩き疲れたけれど何でもそろう百貨店という大潤發に。無駄に広い。確かに食品から家電までなんでもあるが、生理用品の隣りが革靴とか、おもちゃの向かいがスーツケースとか、無茶な並び。まあ面白かったので良し、でも疲れた。今日の発見・一口メモ。舗道のコンクリートには、固まる前に踏んだ誰かさんの足あとが必ずついている。

2007/02/23 (Fri)
気が付くと昨日の早朝にメガンが帰国していた。結局20日の夜TAVに帰ってきたときに「また明日。」みたいにおやすみの挨拶をしたのが最後だ。あちゃー、と思いながらもうどうしようもない。めちゃめちゃ親しいわけでもなかった(あと彼女はオーストラリア訛りで、早口で、いつもほとんど話が聞き取れなかった)が、いろいろと一緒にどこかしら行ったりご飯食べたり呑んだりしたこともあったので、ちゃんと挨拶できなくてなんだか薄情なことしてしまった、後悔。昼過ぎ、携帯が鳴る。普段あまり電話が掛かってくることが無いので日本からの電話に驚く。出るとアパートの管理会社からだった。家賃は3ヶ月分前払いして(つうか前払いしろ、と言われてめちゃめちゃ厳しいけど何とか捻り出して)あるので、何かと思えば、この3月で契約が更新になるようだ。今年は更新の年じゃないと思っていたが、迂闊だった。日本に帰ったらまず引越ししようと思っていたので、このタイミングで更新料払うのはホント馬鹿らしい。かといって3月中に部屋を引き払うことも出来ない。困った。日本に帰ったらまた無職だし仕事を見つけなければいけない。帰ってからのことを考えると、全く先が見えない。おいおい、マジで大丈夫スか?

2007/02/22 (Thu)
MRT木棚線で行天宮に行く。木棚線は地下ではなく地上を走る。また他のMRTよりも車体の幅が狭くて遊園地の乗り物っぽい感覚を思い出す。行天宮は庶民信仰の寺だそうで、凄い人。途中の店で麺線をテイクアウトして境内で食べるが、煮麺(素麺の温かいやつ)みたいなのを想像していたけど、意外ととろみと酸味のあるスープでいまひとつだった。店が悪かったのかもしれない。行天宮の近くの地下道は占い横丁といわれるほど占い師が店を開いていたりして、普通の地下道なのに商魂たくましい。先日の鼎泰豊での小龍包体験に気を良くしてか、その次に有名な小龍包の店、京鼎樓に行く。が、正月休み。仕方なく隣りの店に行って小龍包を注文するが、まあ普通に美味しいのだけど鼎泰豊には全然及ばない。やっぱあれはスペシャルな店なんだな、と実感。夕方北投温泉に行って温泉をハシゴ。前回行ったようなリッチな店を探すが見つけられず。散々歩き回ってようやく入った店が、刑務所の風呂場のような温泉である意味貴重な体験。その後士林夜市に。またも今までになくめちゃくちゃな数の人。やはり正月休みだからか? 折角温泉でリフレッシュしたのに人ごみにもうへとへと。というか、予定詰め込みすぎだよ。でも風呂上がりのいちごミルクが旨かった。

2007/02/21 (Wed)
はじめて特急の自強號に乗って、台北から40分の端芳、さらにそこからバスに乗って20分の九?に日帰り旅行。ここは昔、金鉱があった坂の町で、ホウ・シャオシェン監督の「非情城市」の舞台としても有名。天気はやはりいまいちで、ほとんど一日中小雨。でもガイドブックには「雨の似合う町、天気が悪かったら狙い目」とか書かれていて、そうかなあ、天気が良いに越したこと無い。などとブツクサ言いながら行く(晴れていれば海に臨む眺めを楽しめるはずが、全く見えない)。まず電車の切符の買い方が分からないわ、間違った切符買うわで波乱の幕開け。端芳のバス停は長蛇の列、しかしすし詰めで運転席の隣りになんとか乗って山道を揺られる。九?に着いたら着いたでメインストリートの基山街はさらにめちゃくちゃな人。平日なのに、と思ったけど正月休暇中だからか? もみくちゃになりながらで進むのもやっと。途中お汁粉食べたり、茶房で台湾茶飲んだり、電子念佛機(ロボ声で6種類の念仏を唱える、iPodのコンセプトを取り入れたナイスなマッシーン。一目惚れで即購入。400円弱。)に遭遇したり。日も暮れてようやく豎崎路という石段の道に突入。観光地化してるところがちょっと気に食わないが、趣き深い。雨と霧で、夢のなかで見ている景色のようだ。くたくたになって帰宅、しかし非常に素敵な小旅行だった。

2007/02/20 (Tue)
天気はやはりすっきりしない。ときどき雨がぱらつくが、朝食を抜いて小龍包といえばココ、鼎泰豊に行く。午前中に着くがすでにすごい人だ。しっかし旨い。こんな旨い小龍包はじめて。30分待った甲斐があったというもんだ、満足満足。同じ永康街にある回留という茶藝館でまたも台湾名物、鉄観音。昼下がりのまったりとした時間を過ごす。TAVに帰って台湾では旧正月明けの恒例儀式みたいなのに参加。お金を模した紙を燃やす、燃やす。こちらの人々の信仰心の篤さを改めて垣間見る。そのまま皆でMRTに乗って新店に行く。川沿いの夜市でロケーション最高。花火の後、空飛ぶランタン(願い事を寄せ書きした堤燈みたいなのに火を灯すと熱気球みたいに飛んでいく)。飛んでいき方が半端なく早くてあっという間に見えなくなる。これはなかなか凄かった。最終的には何処かに落っこちるわけで、結構大きい(全長120センチ位)ので大丈夫かー? とか気になる。今日はレジャー三昧で(というか今週いっぱいはレジャーだらけの予定。)非常に楽しい。遊んでばかりで怒られるかもしれないが、台湾は正月休暇中。郷に入っては郷に従え、なのだ。

2007/02/19 (Mon)
ここのところ天気が良くない。ずっと曇りで突然凄い雨が降ってすぐ止む、の繰り返し。朝起きて間もなく「個人小人プロジェクト(仮)」の記録用の撮影のつづきをする。とりあえず毎日一個づつできるだけその日に見つけた素材で小人をつくり続けているが、最終的にどういう見せ方をするのかはまだ見えていない。3月の終りにオープン・スタジオがあるので、それに向けて制作しているわけだけど、グループ展が始まって一段落で、ウィリアム帰って、旧正月休暇で、ちょっとモチべーション下がってるところをなんとか立て直してやっている、といったところ。まあ時間はまだあるから(といってももう半分以上過ぎたのだ。早。)ゆっくり考えながらでいいやね。それにしても天気が悪いと部屋にこもってばかりになって不健康だ。予報ではまた今日と同じような天気のようだけど、明日は晴れて欲しいなあ。

2007/02/18 (Sun)
旧正月元日。TAVから見る街はいつもより幾分静かだ。昨日は夜更かししたのでそのまま起きていたが、朝の11時にちょっと横になったら寝てしまっていた。(台湾の)エリックからの電話で4時過ぎに気が付く。今日はそのエリックが家に招待してくれてパーティー。ポストシアターの二人(ドイツ人のマックスと日本人のヒロコさんが主宰する、パフォーマンス+ビデオアートのディレクション・ユニット。非常にプロフェッショナル。TAVでの部屋が同じ4階で、ネズミ話がいつものあいさつ代わり。)とイギリスからの新しい滞在作家のサイモン(彼もパフォーマンス関係ぽい)たちと行く。エリックの実家は床屋さん。前から見ると坊主で後頭部はモヒカンな髪型も家でやってもらっているらしい。今日もテーブルには鍋をはじめたくさんの料理。みんなでワイワイやりながらの食事は楽しい。酒が入ってエリックのお母さんがよく喋るのなんの。とても陽気な人だ。それに引き換えお父さんはめちゃくちゃ寡黙。ほとんど一言も言葉を発さなかった。ヒロコさんとサイモンと僕は同い年で、へー、そうなんだー、みたいな話。食後も台湾茶飲んだりトランプしたりとゆかいに過ごす。しかし滞在期間中にいろんな人が入れ替わり立ち代わりで忙しいもんだ。なかなかそういうなかでの付き合いも大変だわな。

2007/02/17 (Sat)
今日は旧正月の大晦日。除夕というらしい。アシュリーの実家に招待されて、昼過ぎからメガンと3人で鶯歌に行く。ここは台北に来た1週目に、ウィリアムのレクチャーにわけもわからずついて行った陶芸の街だ。今回はじめて台湾の一般家庭の中にお邪魔するわけで、興味津々。アシュリーの実家は町の食料品店。お父さんお母さんでやっているようだ。非常に懐かしい感じ。ご家族に混じって夕食をご一緒する。台湾では大晦日には家族で鍋を囲むらしい。ちょっと薄味で味ぽん欲しいなあ、とか思いつつ、腹いっぱいご馳走になる。その後3人で近くの公園に行く。凄まじい花火。祭りだ。一個一個の花火は普通の家庭用の打ち上げ花火だが、もう、いたるところで一斉に勝手にやっていて煙だらけ、音も凄い。これはなかなか日本ではお目にかかれない状況だなと思う。ちょっと戦場ぽい雰囲気でもあったりする。家に戻ってアシュリーのお姉さんたちと麻雀。子供のころキン肉マンのドンジャラしかやったことが無いので、教えてもらいつつだが、これが、なかなか面白い。メガン(勿論今回がはじめて)がどういうわけかやたらと強かった。アットホームな雰囲気というか実際まさにアットホームで、家族の温かさにふれつつゆかいな正月体験。というわけで恭賀新禧!

2007/02/16 (Fri)
洗濯と両替。相変わらず乾燥機の乾きが悪い、及び、旧正月で銀行も閉まるのではないかと思って両替。今回はトラベラーズ・チェックを使ってみようとしたが、いろんな銀行で「ウチでは換金できない」みたいなことを言われて、たらい回し。結局台湾銀行でないと駄目みたいで、やっとこさ両替できた。あー、まんどくさ。TAVの正月休み中に、ボランティア・スタッフのエリック(オランダの詩人と同じ名前だけど無関係。台湾の美大生。田舎のとんがりヤンキーみたいな外見とは裏腹にめちゃめちゃいい奴。)が気を利かせていろいろと予定を立ててくれるが、ギッチギチでおなかいっぱいになっちゃうよ、アルシンドになっちゃうよ。何日か自由にさせてよ。といった感じ。うまく断る方法を模索中。昨日に引き続き、牛肉麺調査。今日は腹減ったので食うぞ、の意気込みで、はじめて一人でタクシーに乗って四平街に行くが、正月休みでまたも閉まっていた。とことん行くところ全て閉まっている。でも正月前で四平街は電飾キラキラで素敵だった。あ、遊んでばかりのようですけど、ちゃんと制作もやっていますよ。「個人小人プロジェクト(仮)」は毎日続いているし、今夜は撮影をやりはじめた。というわけで、今日の発見・一口メモ。「処女 かに シーフード かいかん」全くもって、怪しすぎ。

2007/02/15 (Thu)
正月休みになる前に、ということで、ずうっと気になっている10元ショップに行くことにする。以前行ったときは閉まっていた、龍山寺近くの10元ショップ。行ってみるとガックリ、今日もまた閉まっている。シャッターをよく見てみると、売りに出してる、みたいな文面(定かではないが)。うわ、潰れてるんかい!! でもこのまま帰るのも癪なのでしばらくぶらつく。龍山寺は台湾の巣鴨みたいな感じか、道行く人の年齢層はかなり高め。公園ではオッサンがフリマやってたり、オッサンがシンセで演歌歌ってたり、オッサンがその演歌聞いてたり。歩道橋が普通の建物の2階の通路となんとなく合体して円形になってたりしてちょっと驚く。ここ最近、牛肉麺というやつを食べてみたいと思っていて、専門店街の桃源街に行く。でも今日はついさっき飯食ったのでとりあえず場所の確認だけ。ぶらぶらするだけで疲れた、不毛な一日。

2007/02/14 (Wed)
午前中にグループ展の作品の写真を撮る。ろくな三脚を持ってきていないので随分てこずる。昼は旧正月パーティーということで一階のカフェでパーティー。街中が正月前ということで浮き足立ってきてる感じ。どうやら今年は18日(日)あたりが元日のようで、TAVのオフィスは今週末から2月いっぱい(2週間近くも!)旧正月休暇になるようだ。長い休みだなあ。まあでもその間も旧正月イベントが盛りだくさんあるみたいで、完全に閉まるわけでもなさそう。でも詳しくはよく分からないし、自分も一緒になって正月気分で盛り上がっている場合では無いようにも思う(呑んでばかりだし)。まあでも折角台湾に来たのだから台湾流に身を任せてみるのも良いのかな。普通の店はどれくらいの期間で休むのかも気になるところ。夜、アシュリーとメガンの3人で夕食に行く。3人ともがウィリアムの思い出を引きずっている、とも言える。その後台北101ビルの近くをぶらぶらする。沢山の堤燈が葉っぱの落ちた普通の木に実のようにぶら下がっていて少し可笑しかった。メガンが今回のために作った作品を最終的には全部燃やすとかいう話で、アシュリーは今にも泣き出さんばかりに悲しそうな様子だった。詳しい突っ込んだ話はほとんど聞き取れなかったが、両方の言い分とも真っ当だ、ということにしておく。

2007/02/13 (Tue)
はじめて米を炊いた。炊飯器なんて小粋なものはここにはないので、プチ自炊としては今まで敬遠してきた(今までは麺類中心)。ウィリアムの置き土産のなかに米があって、これをどうにかするには炊かねばならない。鍋に適当に水入れて適当に火に掛ける。なんとなく出来上がったので食べてみると、おこげはいい感じで出来たけど、もう少し水が足りなかったようだ。でも意外と適当でいいのね。ここに来てやたら米が食べたくなるときがあったけど、これからはタイジョブだね。なんとなく心の空白を感じつつ、でも気を取り直して、新たな制作の準備をし出す。そんな折、アシュリーが来て「昨夜は眠れなかったの」みたいな話で、実際僕も朝方まで寝付けずにいたので、やはりウィリアムというのは皆にとっても特別なひとだったんだな。でも、僕が眠れなかった本当の理由は、蚊(日本のより動きが速くて厄介なのだ)。それは流石に言い出せなかった。とりあえず、気持を切り替えて、やれそうだ、とは思う。

2007/02/12 (Mon)
ああ、ウィリアムが行ってしまった。さみしい。これからどうなるんだろう・・・。部屋を空ける前にいろいろと譲り受ける。キャンバスやら、アクリル絵の具やら、スプレー塗料やら、筆やら、赤唐辛子やら、青唐辛子やら、だしつゆやら、ワカメやら。もの凄い大量。使い道に困る。でも何かの足しになるかもしれないので(あと断りきれなかったので)とりあえずは頂戴しておく。タクシーが迎えに来て、見送る。また泣きそうになる(TAVに来てこれまでに3回泣いている。1.昼ドラ観て 2.相方が永年暮らしてきた猫の訃報を聞いて 3.エリックとウィリアムの喧嘩の仲裁で)。でも今日はがまんしたYO。カメラはブレブレだけど。スタッフのひとは皆ケロッとしてる。そりゃそうだ、いままでもこれからも何度も出会い別れるのだ。でも僕にとってウィリアムはスペシャルなひと。本当によくしてくれた。ありがとうよ、ウィリアム。またいつか何処かで会えるといいNE。

2007/02/11 (Sun)
携帯(めざまし時計がわり)の充電を忘れて電池切れのままだったので気が付いたら昼過ぎ。昨夜の酒が少し残っている。二日酔いを醒ましつつ昨日の分の小人(1月3日の日記参照)をつくったり、ぐだぐだとする。昨日も知らないうちに居なくなってたのでウィリアムの様子が気にかかる。夜、お別れの挨拶をしにビール持って部屋に行く。もう帰る準備とかしてるかと思ったが今まで通り制作中のキャンバスなどが散らかった部屋。昨日ライブをしていた聲動劇場のひとやメガンも一緒に盛り上がっている。おセンチな気分で行った僕はすっかり拍子抜け。まあでもいいやと、なんとか話の輪に加わる。ウィリアムとメガンにそれぞれ昨日のその後の話を逐一確認(←非常に下衆いひとです)。でも別に何も無いってさ、酔っ払って疲れたからだってさ。バンドの人達が帰った後、ビル+メグにアシュリーが加わっておなじみ寧夏夜市のシーフード屋。他の屋台から買ってきた空心菜の野菜炒めとかカニの蒸しご飯とか持ち込んで、海老、イカ、魚、そして台湾ビール。旨い。これがウィリアムとの最後の晩餐かー。しみじみ。また酔っ払って深夜帰宅。

2007/02/10 (Sat)
ウィリアムが帰ってしまう。月曜の午後だそうだ。寂しくなる。というわけでお別れ会。集合時間の30分前とかにウィリアムと王さんが部屋に来て、王さんの案内で迪化街に行く。以前昼に通りかかったことがあったが、もうもの凄い数の人で、はぐれないように着いて行くのに精一杯。どうやら旧正月前だからこんなに人が多いらしい。肉まんを食う。旨かった。その後寧夏夜市でまた海老食って呑んで、めちゃくちゃに遅れながらお別れ会の会場の飲み屋に。着いたら早々に店の外に追い出されて何かと思ったら聲動劇場とかいうバンドのライブ。オリエンタルな感じで気持いい。馬頭琴とかの弦楽器の音にα波放出。やっぱなんでも生が一番だね。その後大方帰って7人くらいでバーにいく。メガンと誰だか知らない男の人はいい感じのムード、ウィリアムとアシュリーもなんか手握り合ってたりとアダルトな夜。その後デスコ(クラヴ)二度目。今回は前より酔っ払ってたのか汗だくになって変なダンシングですYO。やたらと奥村くんに肩を揉まれた、のは憶えている。気が付くとウィリアムとアシュリーが消えている(メガンと誰男さんはすでに二人で抜けている)。しけこみやがったな。でも素敵な夜でありますように。朱銘美術館の男の人(アシュリーの友だちらしい、ちょっとそぶりがカマっぽいところもちらほらで愉快な人、ヴィンセント)をその場に残して奥村くんとTAVに帰る。その後も部屋でカップラーメンすすりながらビール飲みながら二人とりとめなく話す。気が付くと朝6時。

2007/02/09(fri)
今日はグループ展のオープニング・パーテイ。昼はプレス・コンフェレンスとかいって、台北市の偉いさん(らしき人)や、新聞とかのメディアの人を集めて式典的な感じの行事。台北に来た初日もそうだったけど、毎回こんなことやってるから凄い。夜には一般向け(と言っても来る人は関係者だけとかなのかもしれないが)のオープニング・パーティ。両方ともひとが沢山で、こういうなかでコネクションを作ったりするのかもしれないけど、苦手。だし、実際しばしばひとりぼっちになる。とりあえず飯がタダで食えるというのが唯一のメリット。これは日本でも何処でも一緒。両方でメガンがディレクションのパフォーマンスが行われる。まあ一回見て、ふーん、て感じだったけど、二回目は大まかな流れは一緒だけどパフォーマー(奈美悦子似)は結構その場その場で(適当に、というと怒られるるかもしれないが)一回限りなんだ、ちゅうことで自由にやっている感じで、そういうのは(前より強く)ふーん、と思った。あと生演奏の音楽が良かった。美術的(視覚的)な表現よりも、音楽にやられるというのは、美術をする人間としてどうなのか? まあいいや。その後も深夜まで呑む。ウィリアムがなんだか難しいことを言っていたみたいだが、アルコールという翻訳機のチカラをもってしても、半分も、そのまた半分も、英語で言ってることが理解できない。ムズカシイネえ。

2007/02/08 (Thu)
今日も半袖で十分な良い天気。ということで、台湾に来て初の散髪をする。全裸で。ホームバリカンを持ってきているので今まで通り散髪も自分で出来るのだ。日本では風呂場でやっていたが、ここは靴を脱ぐときは寝るとき、のような場所なので部屋のなかで散髪することにした。全裸で。1ヶ月ぶりにスッキリ。刈った髪の毛の掃除のついでに部屋もくまなく掃除する。全裸で。スッキリ。気持ちEので屋上に登る。全裸で、はないですよ。屋上のコンクリートの囲いから木が生えているのでびっくり。夜はウィリアムの手料理をご馳走になる。フライドチキンの中にスパイスなものが入っていて、ホント旨い。その後グダグダとテレビを見る。英語の映画を中国語の字幕で見る訳で、中国語字幕が結構役に立つ。両方の勉強にもなるのだ。今日の発見・一口メモ。お気に入りだった「香菜」は、コリアンダーだと知ってちょっとガックリ。

2007/02/07 (Wed)
暑い。半袖でいいくらい。まだまだ風邪っぽいが、作業もとりあえずは一段落したのでWebカメラを探しに八徳路電脳街や台北駅前のNOVA(駅前だけど留学じゃないよ。コンピューターモール)に出かける。この二つは台北に来てなんだかんだで一番良く行っている場所だ(逆に言うと行動半径が狭い範囲になってしまってきている)。品数は日本に比べると少ないが、まあある程度のものはある。値段も日本と同じくらい、かちょっと高いくらい。誰かが言ってたけど電化製品は日本で買うのが一番安いみたいで、その通りだな。まあMacだとDVカメラでWebカメラに出来るみたいなので、シャクだけど、Winな僕は安いWebカメラを散々歩き回ってようやく買ってへとへとになって部屋に戻る。夜、ウィリアムとメガンの3人で夕飯。前にも何度か行った寧夏夜市に行く。海老とかイカとか魚とか野菜とか米とか食う。ウィリアム曰く、ここの海鮮は台北で一番新鮮だそうだ。(しかも来るたびに値段が安くなってるようだ。今までさんざんボられた?)。自分には何処でも美味しいのでいまいち新鮮かどうか違いが分からないが、カリブ海育ちの彼はそのへんシビアなんだなあ。今日の発見・一口メモ。脚立は全て木製。

2007/02/06 (Tue)
20時間くらいは寝た。おかげで今日は風邪の辛さはない。でも寝すぎてだるい。朝10時ごろに目が覚めてぼんやりとしているとシンディから電話でコンストラクター(て日本語だと何になるのだ?)がもう帰っってしまうから急いで来いとな。そうだ、展示で使うカッティングシートの文字を注文していて、それを今日壁に貼っ付けてもらうのだった。フラフラと風邪の寝起きで設置に立ち会うが、頭もボケて注意深くなれなかった。つまりはこの前の大工仕事のいい加減さを教訓に出来なかった。作業が終わって数時間経ってようやく頭も普通な状態になったころにもう一度見てみたら、文字の列は曲がってるわ、高さはズレているわでガックリきた。一応これで展示が完成したわけだけれど、随分と酷い。ろくにコミュニケーションできない状態なのに下手に人に任せてしまったのがいけない。かといって自分一人で出来たわけではない。すっかり意気消沈。しかしここまでやることなすことうまく行かなかったものを4月まで展示するとな。納得行かない、でもどうしようもない。これが自分の実力なのか。

2007/02/05 (Mon)
いよいよ今日からグループ展開始。朝ぎりぎりなんとかDVDに焼いて間に合った。設置作業が終わると呆けた気分。とりあえず二二八公園に行ってゴロゴロのんびりすることにする。リスに遭遇。きゃっわいいなー、とか思っているとそこらにもいっぱいいるようで、みんなバシバシ写真を撮っている。しかし寝てないので辛い。ベンチに横になるがシートが硬くてあまり寝心地が良くない。それでも1時間くらい寝て、起き上がるともの凄く体中だるくてクラクラする。風邪ひいたっぽい。しんどい。これはいかんとフラフラになりながら歩くのもやっとこさTAVに帰る。寝る。これはとにかく寝るしかない。

2007/02/04 (Sun)
展示の準備で慌ただしい一日。ようやく必要なものが揃えられた。でもまだ全部というわけではない。そんな日でも、呑んでしまった。ウィリアムから、エリックとの喧嘩のいきさつ、エリックとメガンの関係など、ここには書けないようなディープな話を聞く。そんなこんなで気が付くと、もうすぐ日付変わって5日の朝6時だが、まだやることがある、ていうかまだDVDに焼けていないよー。マジしゃべーよ。

2007/02/03 (Sat)
午前中に展示場所の配線とかの作業。だんだんと見えてきた。でもパソコンの調子がおかしくて満足いく編集が出来ていないのも事実。非常にラフな編集だ。まあギリギリまで粘ってなんとかやれるとこまでやろう。余裕があまり無いにも関わらず、昼からは総勢7人で車で1時間ほどの金山にある朱銘美術館に行く。途中、台湾に来てはじめての海を見てなぜかテンションがあがる(いや、これは皆そうなのかもしれない。山道を行って急に視界が開けて海が見えると誰だってテンションがあがるというもんだ)。さて、朱銘というのは世界的にも有名な台湾の作家のようだったけど、今日じめて知った(最初は地名かと思っていた)。この美術館は11ヘクタールもの敷地にどえらい数の野外彫刻があって、それらほとんど全てが朱銘の作。とにかくもの凄いパワフルな人だな。一つ一つのつくりは非常に荒いけれど、数も凄いしどれも力に充ちている。作風はぜんぜん違うけど岡本太郎ぽいパワーを感じる。こういうの人でないと芸術家と言えないのだろうか、などと考える。近くに住む作家さんの家にお邪魔したりしたあと、海鮮料理、温泉(今日もウィリアムは長風呂で、付き合っていたらすっかりのぼせてしまった。他の人は早々に風呂から上がって皆待ちくたびれた様子でちと申し訳なかった)とすっかりレジャー気分を満喫。

2007/02/02 (Fri)
パソコンの調子がおかしい。ビデオ編集してムービーを書き出すときに、最初のうちはサクサクとすすむのだが、途中からものすごーくペースダウンして(1分間に1フレームとか)、レンダリング終了が2日後とかなのだ。そんな大した加工してないし、途中までスムーズだったので、非常に心配。しかも2日経って出来上がったものは、明らかにコマが抜けている。こんなこと今まで無かった。なんなんだこれは。パソコン寿命警報か? おーこわ。頼むから逝かないで。そういうわけでやたら時間がかかるので、今日はスピーカー(正確にはウーハー)を探しにいろいろと出歩いた。でも決定打なし、保留。TAVに帰っていい加減腹を決めて展示場所の設置作業をしていると、ウィリアムが来て「そんなにナーバスになるな、呑もう」(推測)ということで、TAVの1階のレストランで呑む。まあとりあえず来週月曜(最悪金曜)まで時間がある。なんとかなる。と思う。

2007/02/01 (Thu)
もう1ヶ月になる。早い。なんて感慨に耽っている場合ではなく、ヤバいのだ、展示が。そもそもはじめからノー・プランで行き当たりばったりでなるようになる、ってのが甘いよキミ。ツケがまわってきたのだ。ということでがんばってやっておりますが、うまいこといかないことばっかり。展示場所の天井はなんだこりゃだし、ひかり漏れ漏れだし、大工さん手抜きだし、スピーカー無いし、有った!と思ったら壊れてるし、DVDプレイヤー無いし、テレビの映り悪いし、ハードディスクいっぱいだし、レンダリング遅いし、パソコン調子悪いし、言葉通じないし。あらあら最近、愚痴日記になってきてるな、いかんですよ。さて、近くの高島屋に東急ハンズが今日オープンしたというので早速、材料目当てで行ってみた。が、9階のワンフロアのほんのちょっとだけのスペースで、品揃えも悪く、素材コーナーとか電気関係とか全く無くて使えない。すごい期待していただけにショック。とぼとぼ帰りながら、屋台でたまごのふかふか焼き(なんて言えば良いのか名前がわかりません)食ったらリセット。そのあとTAVの地下室でちょっとは使えそうなものも見つけられたので、随分気が楽になった。何にも進展していないのだけど。あ、あと今日から新しい日記が上になるようにしましたので。

2007/01/31 (Wed)
展示場所の天井の隙間の光を抑えるために、大工さん(という言い方でよいのか?)が来て布を張ってもらった。しかし、皺だらけ。もっとピンと張れないものかね。仕事が雑すぎやしませんか。まあそもそも無理があるやり方なのかもしれない。しかし見栄えが悪い。こんなのなら取っ払ったほうがいい。でも、取ったら取ったで光が漏れて明るくなってプロジェクターにはきつい。折角やってもらった、というのもあるけど、やっぱあれはいかんよ。あー、どうすればいいんだ? もう。編集のほうもハードディスクはいっぱいだし完全に行き詰まり。いろいろ捨てたりDVDに焼いたりしてせせこましい方法で容量をなんとか広げる。しかし完璧なドツボ。何もかもがうまくいきません。ということで、台湾で出合ったお気に入りを紹介しまーす。緑のラベルの台湾ビールがスッキリしたのどごしで最高。グビグビ何杯でもいけちゃうよ。左の葉っぱは香菜(って書いてある)。日本での名前は分からないけど、いろんな料理に使ってまーぬ。アジアンでエキゾチックな香り。オススメッ。

2007/01/30 (Tue)
いよいよ展覧会まで1週間をきったが、なかなか本腰を入れられない。今日もぐずぐずと編集。テレビの映りが悪いのをなんとかして味にするために、いろいろ変なフィルターかけたりしているからやたらとレンダリングに時間がかかる。全然詰められない。しかも作業用のハードディスクは空き容量あと558MBとか言っています。オワッテン。そんななか、とりあえず展示場所にプロジェクターでテスト。天井の隙間の光がなんとかならんのかい、これじゃ明るすぎて駄目だ・・・。あと今日でエリックとルースがオランダに帰ってしまった。稀に見る美男美女のカップル。けれどろくにお別れの挨拶も出来なかった。夜、バルサ材と紙とセロテープで出来ている弁当箱の店に弁当を買いに行く。今回で2回目。手軽で結構お気に入りだ。帰り道、電飾キラキラの建物があって何かと思えば警政署(日本でいうと多分警察庁とかそんな感じか?な)。なんというか、ゆかいな国だ。

2007/01/29 (Mon)
今日も良い天気。またレンダリングにえらい時間がかかるのでちょっと出かけることにする。MRTに乗って二駅の西門の近くの、紅樓劇場という赤レンガの建物と総統府(これは国会議事堂みたいなところ?)に行ってみる。両方とも休みだったり開館時間じゃなくて、外から眺めるのみ。無駄足。でも途中に天后宮(だと思うけど定かじゃない)という寺があってふらふらと入ってみる。前に龍山寺に行ったときにも思ったけど、屋根とかいろんなとこの細工が凄い、色も。あと日本のお寺の感覚でだとありえない感じのものがあったりして面白い。うまく言えないけれど。その後二二八公園でぼんやりとしたり、八徳路電脳街でこまごましたものを買ったりする。TAVに帰ると展示スペースに問題があることを知らされる。(てゆうか今日は搬入の開始日だったけど、随分とのんびりしたものだ。)大工さんが来て、壁を塞いだり塗り替えたりしてもらっているのだけど、予算の都合で天井の部分の隙間を塞げないそうだ。作品についても結構ヤバくて厳しいところなのに、展示場所や設備に関しても問題だらけ(でもこの原因は僕にコミュニケーション能力が無いというところが大きいかもしれないが)。大工さんの仕事も日本と比べてちょっと雑な気がする。心配事だらけだ、マジで大丈夫か?! 気が重い。

2007/01/28 (Sun)
昼頃に起きるが完全に二日酔い。頭が鈍く痛いので出かける気にならない。せっかく天気が良いのにもったいない、とりあえず屋上に上がる。部屋は4階にあるので階段でひとつ上に行くとすぐ屋上だ。これまでも、天気が良い日なんかに何度か行っている。給水タンクがあってテレビのアンテナがあるごくごく普通の屋上。タンクの水(なんか結構漏れていて、ところどころに水溜りがある)のおこぼれをもらってか、ススキが何本か生えている、風に吹かれて。しばらくいると肌寒く感じる。部屋に戻ってぼんやりしながらも編集のつづきなどをする。洗面所のほうからゴーという音。ここに着いて2日目ぐらいまでは動いていたけどそれ以来止まっていた換気扇が突然動き出した。これが結構うるさい。常に回りっぱなし。今日からウィリアムとメガンが嘉義に2泊3日で陶芸の施設かなんかに行っているようだ。朝6時まで呑んで昼頃の飛行機で行ったようだからハードだなあ。と、全くもってぼんやりとした一日、終了。

2007/01/27 (Sat)
昼間はビデオ編集。古いノートブックなのでハードディスクがいっぱいいっぱい。外付け持ってくればよかったと今更ながら後悔。使わない素材を一応DVDに焼きつつ、捨てつつ。夜、エリックの詩の朗読会。これにメガンとウィリアムも出演するようで、知らないうちにビデオ撮影係を任される。途中までちゃんと撮れていたが、最後のウィリアムのギター弾き語りのところで失敗。座って演奏するのを計算してなった。申し訳なく思う。その後、エリックとその彼女のルース(名前は最近になってようやく知った)が次の火曜日でTAVを去るということで、送迎会。今まで見たこと無い人もいっぱいでかなり戸惑う。またなんで僕がここにいるんだ? な気分。でも酒が入ってようやく、少しはほどけてくる。その後人も少なくなっていい感じに酔っ払って、上の4人+奥村くんとアシュリーで、デスコ(クラヴ)といふところに行く。寿司詰めになりながらみんな踊っている。すごいねえ。TAVの近くまでタクシーで帰った後、飯を食う。ここでエリックとウィリアムが口論になる。今まで仲良くやってこれたのに、最後の最後に喧嘩別れなんていうのは悲しすぎる。そうとう酔っ払ってたからか、驚いたことになんでか泣きながら仲裁に入ってる。とりあえずは良かったのかな、よくわからん。部屋に帰ると朝6時半。

2007/01/26 (Fri)
昨日とまではいかないが、今日も割と天気が良いのでまたピースフルを求めて川(淡水河)に行く。タクシー(こっちだと東京より随分安い)で行くべきか迷ったが、未だにひとりだけでタクシーに乗ったことが無いので恐くて乗れない。ちょっと遠いけど徒歩。30分以上歩いてやっとこさ着いたが、寒々とした風景。川の水もえらい濁っている。さっきまで晴れていたのに空模様もだんだんと怪しくなってきた。自分がとてつもなく部外者のように思えてくる。とてもじゃないがピースとは程遠い。がっくりしながら川沿いにとぼとぼ歩いていると、迪化街という乾物やら漢方薬やら珍味やらの市場街に着く。庶民っぽい生活臭に溢れていて惹かれるところがあるが、得体の知れないもののようにも思えて足早に去る。とうとう雨が降ってきた。散々な気分で取りあえずTAVに帰る。夜、雨も上がって、ウィリアムと1階のレストランで夕食、と思ったらシェフの王さんはもう家に帰ってしまったようで早々と店じまい。また海老を求めてふたり街を彷徨う。今日の発見・一口メモ。弁当箱がバルサ材と紙とセロテープで出来ている。以上。

2007/01/25 (Thu)
鬼のような快晴。雲ひとつ無い。10時に起きていつものようにビデオ素材を取り込んだりしてたが、あまりにも天気が良いので、MRTに乗って中正紀念堂に行く。呆けるほど建物なんかのスケールが無駄にでかい。台湾は九州ほどの大きさみたいだけど、やはり空間の使い方(あと車の運転のラフさとか)などは大陸的というべきか。で、これは、蒋介石を記念して建てられた建物だそうだけど、台湾の歴史についてはほとんど知らないので部屋に戻ってから調べたりして、ふーむ、なるほどね。取りあえず、見所の近衛兵の交代(1時間の間隔のようだ)とかを見れたのは良かった。規律って大変だけど、そのガチガチのシステムの中で動くのは、ある意味気持良いのかもしれない、などといろいろと思いを巡らせる。広場の両脇に中国式庭園があって、池には鯉、亀、蓮の花、水辺に雀、犬、そして人間と非常にピースフルな気分で、天気が良かったのも幸いしてか、時を忘れて佇む。日が暮れて、ウィリアムとTAVの一階のレストラン(先日温泉に連れて行ってくれた人がここのシェフ、王さん。彼はいい人だ。いろいろおごって貰えたし。)で飯を食ってると次々と西洋圏の人たちが集まって、最終的には全然関係ないアメリカ人夫妻までも加わって、またも英語が全然話せないんでなんで僕がこの場に居るの? 的な雰囲気。さんざん呑んで食ってこれから踊りに行くみたいだけど、僕はもう踊るのはゴメンだよ、これから今日の分の昼ドラの再放送を録画しないといけませんので。

2007/01/24 (Wed)
昼の2時からアーティスト・レセプション。イギリスのギャラリーのキュレーターをゲストにプレゼン大会だよ。今回は月曜のスタジオ見学のときのプレゼンとは違って、ほかの滞在作家やらTAVに関係ある台湾の作家やら大勢の前でのプレゼン。ただでさえ人前で話すのは苦手っちゅうのにしかも英語で話さなきゃならん。もうその状況を考えるだけでイヤになっちゃう。ということで自分の順番前にこっそりダッシュで部屋に帰ってウヲトカを気付けに一杯。おかげで何とかなった。ほろ酔いブロークン英語でちゃんと伝わっているかどうかは分からないけど。夜、プレゼンのときにも随分と助けてもらった奥村くんとその彼女さんと一緒に夕飯。前にウィリアムと海老食いに行った寧夏夜市にある台湾でも評判だという店に行く。名前忘れたけどヒゲのおっさんの看板を見て思い出した、行ったことは無かったけど確か道玄坂にもある店だ。あれは台湾料理の店だったんだー、と納得。そのあと夜店でやたらとふわふわのきな粉もちを食す。両方ともナイス。

2007/01/23 (Tue)
夕方前頃までひきつづきだらだらとビデオ編集(時間がかかってる割には大したことはやっていない)。1分もない部分にレンダリングが6時間とかいうので、時間つぶしに出かける。歩いてもそう遠くないところに八徳路電脳街というところがあるようなので、行ってみる。ここはいわば台湾の秋葉原みたいなところだそうで、主にパソコンの部品とかの店が密集している。結構探していたものが割と安くあったりして、使えるように思えたけれど、パソコン関係に限定されてしまっていたりして、AV機器関係の店は少ない。台北で今まで行ったいろんな店で、コレあるのになんでアレはないの?的なことがよくあったが、ここもそんな感じは否めない。まあ、僕の探し方がまずかったのかもしれないし、探しているものがものすごくどうでもいいようなものだったりするので、無いのかもしれない。腹も減ったので、屋台とかで適当に食べ歩き。もしかして日本人価格みたいな、台北の標準的な屋台価格からすればちと高い店があって(ホットドックとお好み焼きの合体みたいなやつ)ぼったくられたような気もするけどまあ美味しかったので気にするな。

2007/01/22 (Mon)
朝、東京国立近代美術館の学芸員の人がスタジオ見学に来る。プレゼンをするわけだけど、こういうシチュエーションで話すことが初めてだったので何話していいのかよく分からない。英語の束縛から逃れ、折角日本語で普通に喋れる機会だったのにな。しかも持ち時間(15分)もずいぶんと持て余してしまった。まあそもそもプレゼンなんて日本語であろうが英語であろうがどのみち自分は得意じゃないと思うので、これは今に始まったことではないが。なんか実際のところは分からないけれど、今日に限らずいつもプレゼン相手の人が、はなから興味なさげな様子に感じてしまう。それでこっちも申し訳ないので早々に切り上げてしまう。でもそこを粘らなきゃなのかねえ。そもそも自分の作品を胸を張って見せることが出来ない。自分で駄目だと思いながらだからだから駄目なのかね。そういえば全然関係ないけど、あの日以来、ミッキーが出てこない。気配も無い。様子を見ようと思って、食べやすそうなところにチョコとうどんみたいな麺を置いてあげているのに。そうか。ネズミにも見放された。

2007/01/21 (Sun)
昼過ぎ頃までビデオ編集。なんとなくみえてきた気がする。ということで雨がちょっと降っているけど、ちょうど台北ビエンナーレをやっているという台北市立美術館に行くことにする。日本人も田中功起さんをはじめ何人か出展している。3階建て+地下で一つ一つのフロアもかなり広い。もの凄いっていう作品があったわけではないが(ビエンナーレ本体よりも、地下でひっそりやっていた台北アートアワードとかいう公募展のほうがむしろいろいろと考えさせられた)、観ているうちに自分のやっていることは一体何なのか、果たして自分がやる意味があるのか、などとどんどんネガティブになってきて、全部観終わる頃にはさっきまでの編集も駄目に思えてきて(というか自分がやっていること自体が全部)、どういうわけかかなり凹んだ。なんでだろ。朝飯は昼頃食ったが日も暮れてものすごい空腹。とぼとぼと駅まで帰る途中、競技場みたいなところから警察官がぞろぞろぞろぞろ出てきて何事かと思い、競技場の中に入ってみる(簡単に中に入れた)。でも中はからっぽ。なんなのかね、一体。

2007/01/20 (Sat)
今日はいい天気。どこかに出かけたい気分だったが、昼過ぎからあるウィリアムのワークショップが少し気にもなっていたので、ビデオ編集のつづきをやりつつ、ワークショップに顔出しつつ。編集はなかなか思うように進まない。そもそもノー・アイデアで、やりながら考えるつもりだったのが甘かった。素材を貯めながら編集する、というスパンが短すぎるというのもあるけど、これでなんとかやるしかない。展覧会まであと二週間とちょっと。ワークショップは、絶対ではないけれど滞在中に出来ればやって欲しいということなので、例えばどういうことなのか、ということの手がかりとして遠巻きに観察。でも僕がワークショップするっていったら何すりゃよいのか皆目見当つかない。まあもうちょっと考えてみよう。夜、総勢9名でTAVから車で約30分の北投温泉に行く。市の中心部からそんなに近いところに熱海みたいな温泉街があるというのだからすごい。露天で気持ちよかった。ウィリアムは格別に気に入ったようでいつまでたっても風呂から上がらない。美味しい飯と酒と温泉でとりあえずはリフレッシュ。まあまた明日からがんばります。

2007/01/19 (Fri)
いまだに体中痛い、むしろ昨日より痛い。歳をとると一日遅れで筋肉痛がやってくるというけれど、まさにその通り。パソコンに昨日の分の昼ドラ素材を取り込む最中、思いがけず話にのめりこんでいて、言葉は全然わからないけれど普通に観ている。ハッと我にかえると目には涙(!) 涙腺ゆるくなったのも歳か? しかし恐るべし、昼ドラ・パワー。万国共通だNE。そのうちに夕方近くになっている。いかんこれじゃあ、とひとり街に繰り出す。グルーガンのグルーがきれそうなので安いし買っておく。それから三越へ。日本にいるときは三越なんか滅多に入らなかったけれど、こっちでは日本の食材なんか探すのに結構重宝している。でもちょっと高いのでやめとく。そのままふらふらしているといつのまにか地下街に。あてもなくぶらついているといきなり変なステージがあって、なんか演奏している。近づくとびっくり、虚無僧! 尺八をシンセの打ち込み(台湾のローカルな歌謡曲風)をバックに演奏しているではないか!! ステージの前にはちゃんと客席があってお客も結構いる。Tシャツを自作するほどの虚無僧好き(?)な僕も、あまりにもシュールでハイブリッドで無国籍すぎてKO。しかし地下街でこんなのに出くわすとは思わなかったのう。

2007/01/18 (Thu)
昨夜のロデオ(なんかよくわからんけど、ゲームです)のせいで打ち身?筋肉痛? 腰やら腕やら足やら痛い。普段運動しないからかね。でもウィリアムも痛いって言っていたし。今日はまた天気が悪い。でもずいぶんとたまってしまっていたので初の洗濯をする。洗濯粉は奥村君とシェア(まだお金払っていないけど)。干す特別な場所が用意されているわけではないので乾燥機にかけるがいつまでたっても乾かない。乾燥機の様子をみながらビデオ編集の準備をやっていたら知らないうちに日が暮れている。ここ数日で朝食とか簡単なものをプチ自炊しようかという気になってきていて、材料をちょっとづつスーパーに買い出しに行く。二週間が過ぎて(ホントあっという間だけど)ずいぶんとこちらの生活にも慣れてきた、ようだ。

2007/01/17 (Wed)
今日は一日雨。ちょっと寒い。昼過ぎに煙草(日本から持ってきたエコーがとうとう切れた)を買いに出かけると道の真ん中でスクーターが大破。道路脇にサイドがへっこんだ車。間もなくパトカーと救急車が来た。脇でバイクの運転手らしき人が足を伸ばしたまま座っている。取りあえず大丈夫そうなのかな。台北に着てまずびっくりしたのはスクーターの数。いたるところにスクータスクータスクーター。それに車も運転がめちゃラフ。交通事故の数も半端じゃないそうだけどそりゃそうだろうってなもんだ。外に出るときは轢かれないように常に注意。夜、ウィリアム、メガン、エリックとその彼女の5人で変なマスク被って士林夜市に行く。この前ひとりで行った時は、ホームセンターを探すのにへとへとになったのでほとんど回れなかったが、ここの夜市は一番規模が大きいようだ。食べ物屋、射的屋、金魚すくい屋、服屋などがそれぞれ密集している。ずっと探していた10元ショップも発見。でもまたしても閉まっていた。メインの通りは原宿みたいでなんだかなーといった感じだけど、脇道に入ると雨のせいもあってか、さながらブレードランナーの世界。食ったり呑んだりロデオやったりいろいろやってふらふら帰る。

2007/01/16 (Tue)
部屋にねずみがいる。背後でカタカタ音がすると思ったら冷蔵庫の上にあったチョコレートが消えている。もしやと思って冷蔵庫をズラすと居ましたよ、可愛いミッキーが! ハッとした瞬間、寝室のほうにトンズラしやがったYO! しかしもっと早く気が付くべきだった。数日前から食べかけのチョコレートを冷蔵庫の上に置いていた。一昨日くらいに、こんなふうに食べたっけ? みたいな歯型が付いていて、気にせずそのまま食べていた。おー、なんてこった! ミッキーさんと一緒にチョコを食っちゃってたYO!! 昼すぎ、グループ展のミーティング。各自の展示場所が決まった。少しはやりやすくなったけど考えないといけないことが沢山ある。夜、ひとり最低一品ずつ料理して持ち寄る、というパーテイ。インスタントの味噌汁でスイマセンけど参加。ウィリアムが作った料理が懲りすぎ、美味すぎ。アンタ完璧超人か! というつっこみはやめといて、奥村くんともいろいろ話できた。僕の勝手な想像では、もっとトんがっている人かと思っていたが、フレンドリーな人で良かった。ときどき通訳のようなことまでしてもらって申し訳なく思う。

2007/01/15 (Mon)
ここ数日天気も良いし暖かい。暑く感じることさえある。朝早起きして、昨夜の酒が残っているなか何とかプランを捻り出す。これで良いのか? まあなるようになる。最善をつくすのみ。昼過ぎ、地元のテレビ局が取材(!)に来る。偶然かシンディがセッティングしたのかよく分からないが、その同じ局の番組を作品の素材として使っているということでちょっとひやひや。でも幸運なことにレポーターのひとは日本語ができた(今までここで出会った台湾の人の中で一番達者)ので気が付いたら普通に日本語で会話している。最初いろいろと作品を見せながら説明していたら、いきなり「いかにも」なマイクを取り出してインタビューが始まる。いやーびっくり。けど取材なんてほぼはじめてなことだから何しゃべったのかよく覚えていない。夜、腹が減ったのでひとり街をぶらつく。自分にも食べられそうな焼きビーフンみたいなやつの屋台があったのでひとつ注文すると、容器もなしでイン・ザ・小さいポリ袋+箸といった非常にラフな形態で出てきたので、少々面食らいつつ、麺喰らいつきましたとさ。

2007/01/14 (Sun)
やっとひとりでもMRT(地下鉄)に乗るのにも慣れてきた。そういったわけでひとりで龍山寺にいく。屋根の上の彫刻みたいのがわけ分かんないことになっててすごい。日曜だからかものすごい人。台湾のひとは信仰心が強いことを改めて認識。ちょっとヤバイくらい。宗教ってすごいな。あと本殿のなかも電飾ピカピカでなんかちょっと笑えた、って怒られるかもしれないけど。龍山寺に行った本当の目的は10元ショップ。この前ダイソーに行ったけど、もっと安い台湾版の100円ショップ(10元てことは40円弱)があることを聞いてこれは行っておきたいと思ったからだ。でも閉まっていた。さんざん歩き回ってやっと見つけたのにNE。夜、明日〆切りの展示プランを考えても全然思いつかない。焦る。そんななかでウィリアムはじめ西洋圏のひとたち5人と晩飯&酒。英語もろくに話せない自分がひとりその場にいることを不思議に思う。今日は踊らなかった(変な踊りする日本人というイメージがTAV中に広まってしまっている)。その後カラオケいったりなんだかんだで部屋に帰ったのが朝4時半。ノープラン。

2007/01/13 (Sat)
一日中スタジオにこもる。取りあえず1週間分のビデオの素材を取り込んでゆるく編集。なんか思っていたよりパッとしない(結果ははじめから目に見えていたようなもんだが)。これじゃまずいかな。週明けにはプランやらスケッチやらを提出しなくてはいけない。うーむ、展示どうしよう。夕方、奥村くんが部屋に来る。僕の部屋も空調とかトイレの換気扇が壊れていた(正確には2日目までは動いていた)が奥村くんの部屋も壊れているらしい。どうやらスタジオは、僕の部屋が一番広いようだ。そんなに大きな作品作るわけでもないので広すぎて困る。(はじめのうちは部屋が広すぎて落ち着かなかった。)一緒に近くの日式食堂に夕食に行く。この店にはビールが置いてないようで持ち込みOKらしい。店の人に近くのコンビニに買いに行ってもらったら思ったより高くつけられた。今度行くときはビール持っていこう。でもいまいちな店だったからもう行かないかも知れないけど。

2007/01/12 (Fri)
今日は制作するぞ、と意気込んでスタジオにこもっていた。ちびちびとそれなりに調子よくやっていると夕方頃にシンディから電話で日本人が来てるのでオフィスに来いとな。松坂さんという女の子で、2005年にTAVに滞在していた人で今はドイツに住んでいる人らしい。歳は多分同じくらい(もしくはもっと年下)だと思うが、会ってみると随分とあか抜けている人だ。(これまでここ会う日本人は皆、タフ。で、やはりギラギラしてる。)なんだかなーこの感じ、とか思いながら(やっぱ海外生活が長い人は独特の雰囲気がある)いろいろと話しをする。むしろバンカートについていろいろと聞かれる。やっぱこうでなくては、この世界で生きていかれないのかな。けどまあ、やっぱ日本語って楽だわ。夕方、お馴染みウィリアムとふたりでビール片手に街を徘徊。知らないうちに昨日来たばかりの寧夏夜市に着く。ウィリアムはとにかく酒+海老好き。今日も海老三昧。思うにこの前ふたりで行った店はぼったくられた(ふたりで8000円くらい)。今日は屋台だからリーズナブル・アンド・ワイルドに食す。やっぱウィリアムはいい奴だ。彼はどう思ってるかまでは(僕に英語力がないせいで)よく分からないが。でもこうやって夕食を誘ってくれているのだから大丈夫っSYO! まあまたも酔っ払い日記になってしまったが、常に2月の展示のことが頭から離れない。あー、一体僕になにができるのだらうか?

2007/01/11 (Thu)
昼過ぎから2月はじめにTAVで行われるグループ展のミーティング。滞在の終りのほうに展示の機会が有ればよかったのだが、そうも言ってられないの。昨夜ついたばかりという奥村雄樹くんともここで対面。彼は2歳くらい若いと思うけど僕なんかよりもずっと活躍している。英語も堪能だし。13日に横浜である上映イベントでもたまたま一緒だ(ただし二人とも行けないが)。しかし言葉の面で彼に頼るわけにもいかないしな。でも日本人が居るというので少しは心強い。ミーティングではあまりにも英語が話せないのを見かねてか、今日は通訳の人まで来た。でもあまり日本語はできなくて、うーむ。どうなんだろうといったところ。昼食を近くの食堂でウィリアムと奥村くんと3人で食べる。昼間からビールを呑む。知らないうちに日が暮れてヤオファたちと寧夏夜市に行く。昨日行った士林夜市がヤングな市場とすると、寧夏夜市はもっと伝統がある夜市らしい。こっちのほうが雰囲気がある。食堂やら屋台やらでいろいろ食す。たまにびっくりするような味に出くわすが、大体は美味しく食べられる。なんか食べたり呑んだりの話ばっかだなこの日記。ということで、展示どうしようかな、と考えてみる。

2007/01/10 (Wed)
台北當代藝術館(MOCA)に行く。建物はもともとは小学校→市役所と日本統治時代からあるもので、趣きがあっていいかんじ。今回の企画展はビデオアートが中心だったが、展示の仕方も普通の美術館ぽくないところもあってまあ面白かった。その足で昨日鈴木さんに教えてもらったばかりの素材屋がいっぱいある太原路、それからはじめてひとりだけで地下鉄に乗ってB&Qというホームセンターみたいなところに行った。両方ともいまいち思っていた以上のものでなかった。特にB&Qは場所もあやふやなまま行ったのでめちゃめちゃ不安。駅から20分くらい歩いてへとへと。でも帰りに有名な士林夜市という、屋台いっぱいの夜店に遭遇。直径10センチくらいのでっかいたこ焼きみたいなやつを食べて取り合えず満足。今日はここにきてはじめて誰とも会わずひとりの日だった、まあこれからこんな日が増えていくんだろうけど。

2007/01/09 (Tue)
今日は今までで一番良い天気。はじめて晴れた。台北から電車で3時間くらいの嘉義にあるアーティスト・イン・レジデンスに滞在中の鈴木貴彦さんがこちらに用事で来られたので、いろいろとお話を聞く。やはり日本語だと安心だし、楽に話せる。鈴木さんは2002年からレジデンスを渡り歩いて制作されている。相当タフじゃないと自分にはできないなと思う。台北101展望台の下にある本屋に行きがてら、天気も良いので展望台にのぼる。世界最速とかいうエレベーターのところで偶然エリックに出会う。奇遇だねえ、ちょっとびっくり。耳が変になるそうだ。確かになった。しかし展望台は思ったよりは大したことなく、ガスで視界も良くなかった。まあ観光という感じで、そそくさとTAVに帰る。香港式飲茶の店で夕食を鈴木さんたちとご一緒する。美味しかった。今日はいろいろと貴重な話が聞けてほんと良かったです。ありがとうございました。

2007/01/08 (Mon)
台湾のテレビ番組を素材に作品をつくろうとしていて、テレビにビデオデッキを繋げようとするがどうしても映らない。どうやらデッキのチューナーが壊れているようだ。シンディや守衛さんも出てきてあれこれやった末、テレビの出力からDVに直接録画する方向に。これだと常にテレビの前から離れられない…。しかもテレビの映りが非常に悪い。まあでもこの粗悪な映りが台湾っぽいっちゃぽいので我慢。夜は例によってウィリアム、メガンと、ウィリアムの担当のアシュリーの案内で夜市にいく。子供の頃の縁日の屋台を思い出す。でもここでは年中やっているわけだからすごい。さてと、これから台湾の昼ドラの再放送(1日2回もある)を観てきます。もちろん素材として。

2007/01/07 (Sun)
今日もずっと曇り空。毎日、思ったより寒い。昼頃からぼちぼちと制作の準備をする。昨日博物館でみた台湾の原住民のカレンダー(?)を早速借用。殺風景なスタジオだったけど少しずつものが増えてきた。夕方100円ショップのダイソーに行く。こっちでは39元、てことは150円くらいになる。ある程度のものはここで買えるのでなかなかナイス。作品の材料にも使えそう。TAVに帰って地下室にいくと、こっちもまさに宝の山。滞在作家はなんでも好きに使えるので、使えそうなものをとりあえず部屋に持ってきた。夜、今日もまたウィリアムと呑む。昨日はピアノを披露してくれたが、今日はギター。なんてファンキーで多才なひとだ。街をさんざん歩き回って海老料理+酒をふたりでたらふく喰らう。

2007/01/06 (Sat)
VHSとDVテープを探して街をさまよう。今日は割と簡単にみつかったが、種類が少ない。まあとりあえずはよしとしよう。そのままぶらぶらしていると二二八公園に着いた。人もまばらでまさに都会のオアシスといった趣き。気に入った。隣接する国立台湾博物館にいく。台湾の原住民の展示がよかった。なにかの参考になるといいなあ。夜ウィリアムと2日連続で呑む。酒が入るとなんとかなる。夜の街をふたり徘徊。言葉はなかなか通じないけれど、彼はめちゃいい奴だ。今日も泥酔→泥睡

2007/01/05 (Fri)
アメリカから来た作家ウィリアムが鴬歌という電車で30分程の陶芸の街の高校でレクチャーをするというので、ついていってみる。すごいでっかい美術系の高校でびっくり。そのあと陶芸博物館に行ったり陶芸の職人さんの家に行ったり陶芸づくしの一日。まあそんなに興味のある分野ではなかったけれど、なかなか面白かった。夜、作家とスタッフほぼ全員集合で夕食。台湾料理なかなかおいしい。ちょっと塩辛かったり、油っぽすぎることもあるけど。そのあともウィリアムたち西洋系のひとたち(またしても英語がわからない)と深夜まで呑みつづけ、最後には日本で踊ったこともない変な踊り(!)まで披露してしまうほどまで泥酔→泥睡。

2007/01/04 (Thu)
昨日知り合った日本語が少しできる張さん、担当スタッフのシンディ、オランダからの滞在作家のエリックたちと近くの食堂で昼食。昨日の新光三越タワーよりも、台北101タワーという世界一高い建物があるそうで、こっちに行くべき。張さんはいい人だ。それからディレクターのヤオファとオーストラリアからの滞在作家のメガンとMUSEUM of TOMORROWという期間限定のオルタナスペースのオープニングに行く。大きなプロジェクトで、羨ましいなあとは思うけれど、なんかお金のにおいがする。けどそれがやっぱアートなのか。そのあとひとり街を徘徊。どの食堂もものすごい人で賑わっているけど、何を頼めばいいのかよくわからないので遠巻きに眺めるのみ。でもぼちぼち現地食にもトライしていかないと。しっかし、この街にはメディアがないのか? 今日はかなり歩いたと思うけど、VHSとDVのテープが見つからない。まあ廃れ行くメディアだからか。でもカセットテープはPCショップやコンビニにさえもある。なんでだ?

2007/01/03 (Wed)
TAVで最初の朝を迎える。先行きの不安をにおわせる雨天。だいじょうぶかなあ自分。昼頃やんで夜また降る。雲が被さって見えないビルは新光三越タワー。台北のランドマークだそうです。展望台があるみたいだから晴れた日に行ってみたい。初日からプレス会見やらミーティングやらでヘビーな一日。英語がまったくもって話せない。あと今日から「個人小人プロジェクト(仮)」始動です。一日最低一体、台北で出会ったその日その日の素材で小人をつくっていきますよ。

2007/01/02 (Tue)
出発の日。長年住み慣れたクソッタレ部屋とも3ヶ月間のお別れです。再びこの部屋に戻るとき、僕は少しでも素敵に違った人間になっているのだろうか? 深夜、台北に到着。とにかく不安だらけ。こえーよー。いやー何だよここは。

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